「ウォール街デモ日本上陸!」もその後は行方不明
ニューヨークのウォール街で繰り広げられた「格差社会に反対するデモ」が日本にも波及し、10月15日にデモが行なわれた話を以前にも取り上げました
10・15「怒れる者たち」の国際連帯行動実行委員会」とか、「オキュパイ・トウキョウ」をスローガンにする団体がデモへの参加を呼びかけているそうです
米国のウォール街に端を発したデモは、世界中の都市に波及し、ついに日本にも呼応する動きが出てきた
とはいえ、「OCCUPY TOKYO」のスローガンがすんなりと理解され、浸透するような社会ではないと思われます
週末の22日、特に大規模なデモはなかったようです
15日はデモをやって、22日は休みなのでしょうか?
15日にデモをやったのなら22日もやるべきではないか、と自分は思ってしまいます
それができないところに問題があるように感じます
つまり呼びかけや運動が全く社会に浸透しておらず、呼応する層も限られているからなのでしょう
そもそも「格差社会に反対する」のを目的としながら、一部のデモは「反原発」を叫んで東京電力への抗議も行なっています
これでは目的がはっきりせず、参加者自身が「何だこれ?」と疑念を抱くのは当然でしょう
呼びかけた当事者である「OCCUPY TOKYO」のウェッブサイトがあります
ウェッブサイトの下端にツイッターでのやり取りが紹介されているのですが、「日本政府公表の放射線量のデータは信用出来ない」と発言したブラジル人に対して、「ブラジルへ帰れ」とか、「おまえはガイガーカウンターを持参して福島でデータを測定したことがあるのか」などという罵倒・批判が延々と展開されています
格差社会に反対する運動なんかどこかへ消し飛んでしまい、原発批判を巡って中傷合戦の場と化しています
これでは運動が支持されないのも当然でしょう
カリスマ的なリーダーの許で一糸乱れぬ統率された行動を示すべきだ、などと言うつもりはありませんが、あまりに思惑がかけ離れた人間たちが集まった結果、運動が早くも空中分解してしまったように見えます
これでは次の週末にデモを呼びかけても、賛同者が大勢集まるとは思えません
日本に貧富の格差がある事実を自分は否定しませんし、非正規雇用が社会を不安定にしているのも分かりますが、こうしたデモやら占拠という手法が肯定する気にはなりません。たとえば選挙という手段があります
鳩山由紀夫も菅直人も国民との対話などは無視し、好き勝手な政権運営をやって行き詰まり退陣を余儀なくされました。民意に耳を貸さない民主党政権を支持するほど国民が暗愚だとは思えません
解散総選挙を呼びかける運動こそ、一番必要なのではないでしょうか?
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