アメリカ訪問 韓国大統領と野田首相の待遇の差
韓国の李明博大統領が国賓としてアメリカを訪問し、その待遇が話題になっています。直前にアメリカを訪問した野田首相の待遇と差がありすぎる、と指摘する声もあります
アメリカの真の同盟相手は日本ではなく韓国だ!!
つまり日本の首相は軽視され、韓国の大統領はVIP待遇だと言いたいのでしょう
これは韓国の大統領が元首として扱われ、国賓待遇を受けているのに対し、野田首相の訪米が実務本位のものであったため、待遇に差が生じるたものです
アメリカが国賓として迎えるのは原則として元首クラスですから、日本の場合は首相ではなく天皇陛下になります
アメリカでは国賓として外国の元首クラスを受け入れるのは年に3人ほどです(接遇にお金と手間がかかるので、どの国でもやたらと国賓を迎えたりはしません)
前にも書きましたが、韓国では盧武鉉前大統領がどこの国を訪問するにも「国賓待遇」を要求したので有名です。結果として盧武鉉外交は、外交上の重要な相手国を訪問するのではなく、国賓待遇で迎えてくれる国ばかりを訪問するという本末転倒の事態になりました
しかも、アメリカへの国賓訪問はかないませんでした。反米的な発言ばかりしていた盧武鉉大統領ですから、アメリカが歓迎しなかったのは当然です
当時、ブッシュ大統領は小泉首相とウマが合ったため、小泉首相をテキサスのブッシュ農場へ招待しています。これはホワイトハウスでの会談よりも上の扱いであり、大統領の別荘であるキャンプ・デービットでの会談よりも上の、「家族同然」という待遇になります
小泉元首相の外国訪問は国賓でもなく、公賓でもなく、実務訪問という外交儀礼を省略した形が多かったように記憶しています
ですから空港で儀仗兵の閲兵とか、歓迎晩餐会といったセレモニーは省かれます
日本が相手国にとって重要な関係にあるのは明らかですから、いまさら公賓扱いとか晩餐会など、外交儀礼は必要ないとの考えだったのでしょう
ともあれ、野田首相も実務訪問スタイルで構わないと自分は思うのですが
良し悪しは別にして毎年のように日本の首相が交代しているのですから、その度に日米首脳会談をやり、なおかつアメリカの議会で演説をしたり、ホワイトハウスで晩餐会をやる必要があるとは考えられません
日米関係は儀礼抜きでも実のある対話ができるのではないでしょうか?
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