教師の不祥事 研修や指導も限界

産経新聞が相次ぐ教師の不祥事・性犯罪について記事を掲載していますが、タイトルが「やまぬ教員のわいせつ不祥事 研修、指導に厳戒 解決策模索」となっています
「厳戒」ではなく、「限界」でしょう

やまぬ教員のわいせつ不祥事 研修、指導に厳戒 解決策模索

教師による性犯罪防止のためにさまざまな方策が講じられ、教師への研修も繰り返し実施されているのでしょう
記事にもあるように、神奈川県でも懲戒事案となる生徒へのわいせつ行為が毎年発生しているため、担当者は頭を悩ませているようです
しかし、研修などの結果、防がられている性犯罪もあるのでしょうから(それは数値化できないわけで)、研修自体がまったく無意味・無駄と決め付けるのは早計です
コンプライアンスの専門家が記事の文末で、「職場(学校)では、わいせつ行為やそれに準ずる行為の情報が、正確かつ迅速に把握できるようなシステム作りが必要だ」と指摘していますが、システムさえ構築すれば問題が解決するという考えは短絡すぎるように思います
教師を聖職だと言うつもりはありませんが、やはり高いプロ意識や倫理観は必要ですし、職場のモラルを高め、教育の専門職として技能や理論の向上に取り組む雰囲気を作るべきでしょう
具体的には、モンスターペアレントなどさまざまな学校に対する苦情の対応を教師任せにせず、苦情処理の部門を設置するべきです
教師による体罰、わいせつ行為で保護者が苦情を申し立てても、当の教師がその苦情処理に当たるようでは解決などできません
また、他の学校で問題を起こした教師が一度退職した後、別の学校に採用されるといった人事上のミスも起きています。現役教師とその採用候補者については、人事管理のデータベースに登録し、各教育委員会の人事担当者が情報を共有化できるようすべきでしょう
さらに、学校を巡回し、教師の指導や行動(授業中だけでなく放課時も)をチェックする役割を担う視察係を配置すべきだと考えます
他人の目があると、それを意識せざるを得ません。授業中の不謹慎な発言、体罰の抑止にもなります
もちろん、夕方5時以降、教師が出会い系サイトにアクセスし、買春するのを防ぐのは難しいのですが、それは出会い系サイトの規制として考えるべきでしょう
教育現場を教師任せにせず、外部からのチェックが入るようにするのが改善の第一歩ではないか、と自分は考えます

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