上海地下鉄事故に呆れる中国人

上海市の地下鉄で発生した衝突事故は、中国の国民に大きな衝撃を与えたようで、さまざまな報道が駆け巡っています
夜7時という帰宅ラッシュの時間帯に車両運行システムのアップデートを行っていて、誤った情報が走行中の車両に流れたための事故だと説明されています
そんな作業は運行を終えた深夜の時間帯に行うべきなのですが
死亡した乗客はいませんが、負傷者が280名との報道もあります

上海地下鉄追突:ネットユーザーの反応「事故原因を明確に」が最多

「この国は腐敗しきっている」
「謝罪なんて無意味。それより原因を調査せよ!」
「防げるはずの事故が防げないこの状況で、何が“国家の安泰”だ」
「庶民はまるで実験室のマウスだとでもいうのか?」
「すでに血の教訓(=7月23日の高速列車追突・脱線事故)を得ているというのに…役人たちは高給を得て何をしているんだ?」
「安全と生命が最優先にされていない。これが白日の下にさらされた。信号機の故障はあるにしても、何故そこで運行停止ができず、“病を抱えて”運行を続行したのか?」
「こうして政府の腐敗が進み、国民の心が離れれば、それは遠くない将来の滅亡を意味する。歴史がこれを証明している」

地下鉄運行当局の責任者が数名処分を受けたとしても、それで安全な運行が確保できるのかは疑問です
ラッシュ時間帯に運行システムのアップデートを行うと計画し、それを承諾した組織の有り様があまりに異常で、言葉もありません(許可を得ずに担当者が勝手にやったのなら、それはそれで大問題です)
安全運行のための規則、マニュアルなど作っても、現場がそれを無視するのでしょうから、安全運行など無理な話です
本当に事故を減らしたいのなら外国の鉄道会社に依頼してチェックをしてもらい、改善すべき点を1つ1つ潰していくしかないのですが、中国にそんな真似ができるとは思えません
先に発生した高速鉄道事故も、停車中の車両に後続の車両が追突するという考えられない事故でした。が、いまだに事故の原因は公表されないままです
本気で事故原因を究明する気があるのかさえ、疑わしく見えます

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