SMAP中国公演 VIP待遇をする中国の思惑
中国での公演のため現地に赴いたSMAPに対し、中国政府が異例の厚遇を示していると報道されています
日中関係を改善しようとする意図が見て取れると報じるメディアもありますが、どうなのでしょうか?
対中感情好転の切り札に=SMAP、指導者並みの厚遇
昨年6月、上海万博でSMAPの公演が行われる予定になっていましたが、同じ会場で先にコンサートを行った韓国のアイドルグループ「スーパージュニア」のとき、会場が混乱して負傷者が出る騒ぎになったため、万博当局の判断によってSMAPの公演は中止されました
その埋め合わせとして昨年秋、SMAPの中国公演が計画されたのですが、尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりする事件を起こしたため、またも中止されたのです
政治的な思惑で芸能の興行を制限する中国政府の判断も大いに問題でしょう
先日はロンドンオリンピックのアジア地区予選が中国で行われたのですが、なでしこジャパンに対する中国側の数々の嫌がらせについて報道されていました
中国代表チームは気温が下がる夜間の試合ばかりなのに、なでしこジャパンは暑さの残る夕方の試合ばかりという偏った日程を組んだのも中国です
こんな露骨な嫌がらせをする中国ですから、日本人が好感を抱くわけがありません
SMAPをVIP待遇でもてなしたところで、日本人の中国に対する不信感が好転するとは思えません。むしろ、そうやって態度をコロコロ変える中国の節操のなさに、ますます嫌悪感を募らせるだけでしょう
中国が大国を自負するのなら、政治的な思惑で態度をコロコロと変えたりせず、どっしりと構えて外来の賓客を手厚くもてなせばよいのです
そうした大人の振る舞いができないのは中国政府の度量の狭さゆえでしょう
日中関係で波風が立つたび、いらだち、落ち着きを失うのは中国政府の方です
今回のSMAPの中国公演が成功するにこしたことはありませんが、それで友好ムードを演出したとしても、その成果を台無しにするのは中国政府の方でしょう
13億人の国民を束ねる政府が、些細な出来事でチンピラのようにいきり立つのですから困ったものです
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