鉢呂大臣「死の街」、「放射能をうつしてやる」発言
就任早々の鉢呂経済産業大臣が次々と問題発言をし、釈明に追われています
何のために大臣になったのか、と呆れるばかりの頭の軽さです
福島第1原発の視察後、周辺の市町村について「死の町だった」と発言し、波紋を呼んだ鉢呂吉雄経済産業相だが、今度は視察後に「放射能をうつしてやる」という趣旨の発言をしていたことが発覚してしまった。
鉢呂氏は2011年9月8日、野田首相らとともに原発から半径20キロの警戒区域内を視察し、9月9日朝の記者会見で、「人っ子1人いない、まさに死の町」と表現した。
「死の街は事実だから擁護したがこれはできない」
発言は被災地への配慮を欠いた表現として、党内外から批判が相次いだ。野田佳彦首相も訂正を求め、鉢呂氏は午後の会見で、「思いは皆さんに被災地の皆さんに誤解を与える表現だったと真摯に反省し、表現を撤回したい」と謝罪した。
この「死の町」発言については、問題発言とされる一方で、「特に違和感は感じなかった」「本当のことを表現して何が問題なんだ」「表現は不適切だが間違ってるとは思えない」と、擁護する声もネット上では多かった。
しかしその後、鉢呂氏が視察後の8日夜に、東京都内で報道陣の1人に近寄って防護服をなすりつける仕草を見せ、「放射能をうつしてやる」という趣旨の発言をしていたことが報じられる。
これには擁護していた人たちもさすがに呆れたようで、ネットでは次のようなコメントが多数見られた。
「死の町発言に関しては、マスコミの揚げ足取りだと思うが、『放射能うつした』は完全にアウト。幼稚すぎて情けない」
「死の街は事実だから擁護したがこれはできない」
「小学生でも言わないレベル」
「人間として最低な行為だ」
前原政調会長「ゆゆしきこと」
鉢呂氏は9日夜、「放射能うつしてやる」発言について、「記憶が定かでない」「親しい記者もいたこともあり、(記者に)近づいていったのは事実」と語っている。
野田首相の就任からわずか1週間で起きたこの連続失言。民主党の前原誠司政調会長は9月10日、鉢呂氏の「放射能」発言について、「事実とすればゆゆしきこと。今日中に真意を説明することが大事だ」と指摘した。
(J-CASTニュースの記事から引用)
「軽率な言動とはいえ、辞任を迫るまではないのでは?」と思われる方もいるのでしょうが、人間のこうした不用意な発言というものはその人の品格、知性、倫理を反映したものです
鉢呂吉雄経済産業相の品格、知性、倫理観はこの発言が示すような、お粗末なものでしかないと証明しているわけです
奇矯な言動が災いしてすぐに辞任に追い込まれた、民主党の松本龍防災担当大臣の例もあります
記事では、「都内の議員宿舎で記者団と懇談中、記者に防災服の袖をすりつけるしぐさをし『放射能をうつしてやる』などと発言したことも判明。鉢呂氏は9日夜、発言の真意を問われ『言ったかどうかちょっと定かではない』と語ったが、防災服をすりつけた行為については『(相手に)近づいていったのは事実だ』と認めた」と書かれています
オフレコの記者との歓談の場とはいえ、冗談で済まされる話ではありません
ここで対応を誤れば野田内閣にとって深い傷を負う結果を招くでしょう
野田首相は鉢呂大臣の発言の真意を確かめたいと釈明していますが、ここは国政の混乱を防ぐためにも、鉢呂大臣が自ら辞任するよう仕向ける他ないでしょう
大臣になって舞い上がり、バカな発言をしては野党やメディアから追及されるのはいつの時代にも見られるパターンですが、今回はその発言内容がお粗末すぎて擁護する気にもなれません
仮に鉢呂大臣が釈明し、この場をしのいだとしても再び問題発言で物議をかもすのは火を見るより明らかであり、大臣職に留めておくのは無謀すぎます
そうでなくても閣僚や民主党役員があちらこちらで勝手な発言を繰り返しており、内閣の方針がどこにあるのか国民が疑念を抱かざるを得ない状況を民主党が作り出しています
鳩山由紀夫政権ほどひどくはないものの、何を目指すのか見えてこないのですから、野田政権を支持しろと言われても無理です
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