京都の中学生 30人が決闘騒ぎ
夏休みならではの事件と思って記事を読んだのですが、実際には今年の4月末に起きた騒ぎです
京都市伏見区の公園で夜9時過ぎ、京都市と宇治両市の中学生15人と、同府八幡市の中学生14人と先輩の無職男(26)の計15人が集まり、決闘をしたそうですが、両者入り乱れる乱闘になり負傷者も出たようです
ブログ書き込みが発端、中学生ら30人決闘容疑
中学生のケンカに参加した26歳無職の男の存在には大いに呆れ、嘆かわしく思わざるをえません。26歳にもなって何をやっているのやら
思春期は己のアイデンティティを確立するため、いろいろと試行錯誤を繰り返す時期であり、「自分とは何か?」を自問自答する時期です
自分という存在を確かめる手段としては、周囲の人たちからの評価や噂といった他人の目線で語られるイメージが手がかりになります
そのため、自分にとって受け入れがたい評価、噂、陰口に過敏に反応し、口論やケンカになる場合もしばしばです
そんな行動を繰り返すうち、他人の評価や噂に惑わされない自己像を手にするのですが、もちろん全員が全員、可能というわけにはいきません
中には大人になっても自分探しを続ける人もいますし、他人の評価を病的なまでに気にし、怖れ、惑わされる人もいます
中学生たちにとっては青春の武勇伝のつもりだったのでしょう。「オレは京都で最強の中学生やったん。15人相手に決闘したんやで」と言いたいだけだったのかもしれません
もっとも、30歳くらいになればそんな行動がとてつもなく恥ずかしいものであり、厨二病的な黒歴史であると気がつくのでしょう
26歳にもなって中学生のケンカに参加している男は、いまだ厨二病のままだと思われますが
本来なら後輩をいさめ、訓戒の1つでも垂れる立場でしょう。それを嬉々として中学生になりすましてケンカに加わったのなら、論外です
ケンカも度が過ぎれば重傷を負わせたり、死に至らしめる場合もあります
単なる武勇伝では片付けられない犯罪行為になり、人生を棒に振る危険もあります
いかに未熟な未成年者だとしても、結果には責任を負わなければなりません
警察が補導し、社会的な規範に照らして彼らの責任を問うのは当然です
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