被災地でニセ医者 逮捕される
被災地で小児科医を自称して医療活動をしていた男について、先日触れました男は電話での取材に対し、「今は沖縄にいる」と告げていたのですが、北海道で逮捕されています
「沖縄にいる」と告げたのもウソだったわけです
週刊ポストがこのニセ医者の言い分について記事を掲載しています
被災地ニセ医者「ボランティアは病んでる人多い」と語った
「お前が言うな」と突っ込みたくなる内容です
「俺のことをけしからんとか金目当てだとか非難するけどね、たかが100万円が欲しくてやったわけない。(活動していた)石巻に置いてきたキャンピングカーは700万円もするんです。
日本で私が医療をやったら、脱法とみなされることはわかってた。それでもやらなアカンのが被災地の現状です。僕は感謝されているはず。時期がきたら自分から警察に出頭しますわ」
開き直っているのは明らかですが、それにしてもウソの多い男です
ウソを繰り返す人の中にはほとんど無自覚にウソを口にする場合と、ウソと自覚しながらもウソを並べる人がいるのですが、米田吉誉の場合はどうなのでしょうか?
大阪市の住民基本台帳カードをコピーして作った「医師登録証」なるものを持ち歩いていたのですがら、自分がニセ医師であるとの自覚はあったはずであり、それでも被災地で医師として立ち振る舞い、人々から尊敬のまなざしで見られたかったのでしょう
社会的な地位に対する妄執と、そのためなら平気でウソをつく自制心の欠片もない態度には病的なものを感じます
警察は米田容疑者のウソに苦労しつつ、調書を作製しなければならないのでしょう
といって米田容疑者が精神疾患だというわけではなく、ある種の人格障害を抱えていると見た方がよさそうです
ボランティア志願者の中には、自分探しのためにボランティアをやろうと思い立つ人もいます
インドで活動していたマザー・テレサの許には世界各国から(日本からも)多くのボランティア志願者が集まりました
しかし、マザー・テレサはそれら志願者たちに、「自分の国でできることをしなさい」と諭したそうです
自分探しをしている人にとって、聖女とされるマザー・テレサは願ったりかなったりのモデルであり、自分もああなりたいと思ってインドまで出かけるのでしょう
ですが、それは地道にボランティア活動を続けようとする奉仕の心があっての行動ではなく、マザー・テレサのように尊敬されたいという願望(欲望)の結果です
ただ単に、人から尊敬されたいとか、人から賞賛されたいという気持ちだけで、あるいはマザー・テレサのように振舞いたいというだけで、ボランティアをやるのは迷惑な話です
心情的に不安定な人はボランティアに向きませんし、ボランティア活動に逃げ込もうとする態度は論外です
追記:米田吉誉は仙台地裁で懲役3年の実刑判決を受けています
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