東海テレビ「セシウムさん」騒動2 常務が謝罪

東海テレビがローカル番組内で、岩手県産米のプレゼント当選者の名前として「怪しいお米 セシウムさん」などの名前を放映し、批判を浴びた事件の続報です
毎日新聞の報道によれば、5日に東海テレビの常務が岩手県庁を訪れ県農林水産部長に面会し、謝罪したそうです

東海テレビ:不適切テロップ 常務、県庁訪れおわび

東海テレビ側は「あってはならない不謹慎な表現が出てしまい、農家に迷惑をかけた。社内で再発防止に取り組みたい」と語っていますが、何ともズレた対応です
岩手県の農家にしてみれば、東海テレビの再発防止策を期待し、求めているわけではありません。そんな社内手続きなどどうでもよいのであって、今回の事態の責任を誰がどのような形で負うのかを明らかにしてもらいたいはずです
そして風評被害を抑えるために、メディアがどのような態度で臨むのかを知りたいのだと思います
しかし、東海テレビがやっているのは事実関係を説明し(現時点で、何が説明できるのかも不明ですし、東海テレビ側の言い分も信用できません)、理解を得ようとするものであって、岩手県の農家にすればまったく納得がいかない態度です
常務が岩手県庁を訪問したのですから、知事が面会するわけがありません
東海テレビの社長が謝罪に赴けば、知事が面会に応じた可能性はありますが
ここでも東海テレビの判断は大きな誤りを犯しています
なぜ、社長が岩手県へ行かなかったのでしょうか?
「忙しい」などという弁解は通用しません。この件で岩手県へ行き、県や農協関係者に謝罪して回るのが東海テレビとして最優先事項だったはずです。社長にこの件よりも重大な要件などあろうはずがありません
東海テレビへの批判を最小限に抑え、世間を納得させるための方法としても、ここは社長が表に出て、「すべての責任は私にある」と辞任を表明するのが最善の選択肢だったはずです
それをしなかった理由が理解できません
「事実関係を調査し、再発防止策を講じるのが最優先」などと、寝ぼけた理屈をこねているのかもしれません
「放送事故であって、経営責任を問われる問題ではない」とでも言いたいのでしょうか?
不祥事を起こした企業が犯す誤った行動の見本みたいなものです

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