米アカデミー賞ノミネート 韓国アニメ「バースディ・ボーイ」
韓国ドラマがアニメ化された例として、2008年にアニメ化が報道された「フルハウス」について調べていたのですが、作品が公開されたという話が見つかりませんでした
「フルハウス」は1円歌手として有名なピの主演で、日本でも放送されたドラマです2008年にはこれを劇場版アニメーションにすると大々的に報道されました
公開されたなら必ずニュースになり、検索をかければヒットするはずなのですが、情報がありません
結局、製作されなかったのか、製作しかけたものの完成に至らず放棄されたのか、知りたいところです
過去の韓国アニメの劇場版を見ると、資金調達難を理由に製作開始から公開まで5年近くかかっていたりします
スタジオジブリが1年から1年半で劇場版を公開しているのとは大きな違いです。公開まで5年もかかっては商売になりません
劇場版アニメーション「フルハウス」が製作進行中で、2年か3年先に公開される可能性はあるわけですが
そこで今回は、アメリカのアカデミー賞短編アニメーション部門に韓国人監督として初めてノミネートされたパク・セジョンの「バースデー・ボーイ」を紹介します
作品の概要・レビューについては以下のブログが参考になります
韓国初 アカデミー賞ノミネート作品『バースデー・ボーイ』
8分ほどのアニメーションですが、製作には相当に時間と手間を費やしているのでしょう丁寧に作られているのが分かります
ただ、この作品から何かドラマが生まれるという予感はありません。パク・セジョンの才能は評価できますが、だからといって彼が劇場版の長編アニメーションを手がけて成功するかどうかは疑問です
朝鮮戦争を舞台に、戦争に翻弄された少年の誕生日の1日を切り取って作品に仕立てた才覚は本物でしょうが、商業作品で感動やユーモア、ボーイ・ミーツ・ガールなどを表現できるかどうかは未知数です
「バースデー・ボーイ」以降、パク・セジョンがどんな仕事をしているのか検索してみましたが、新作が公開されたという情報は見つけられませんでした。もっと深く検索すれば何か情報が得られたのかもしれませんが
せっかくの才能ですが、パク・セジョンの監督させて劇場版アニメーションを1本作ろうという雰囲気が韓国にはないようです
これでは人が育ちません
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