時代劇「水戸黄門」打ち切りへ 旅の終焉

42年にもわたって放送されてきた時代劇「水戸黄門」が視聴率低迷を受けて、打ち切られると報道されています

TBS系時代劇ドラマ『水戸黄門』が、現在放送中の第43部で終了することが発表された。
昨年10月からは的場浩司や東幹久、雛形あきこを起用するなど、キャストの若返りによる「テコ入れ」を行ったが、視聴率の低迷に歯止めがかからなかった。
思えば、近年は、『JIN-仁-』などの変化球的時代劇がヒットしているものの、いわゆる正統派の時代劇は再放送ばかり。『水戸黄門』はやはり、もう時代に合わないのか。番組終了に関し、番組に携わっていたあるスタッフは言う。
「スタッフの中では番組への危機感が2年ほど前からあり、この数年の番組のテコ入れも、方向性として良いのかどうかという声もありました。ただ、視聴率をタテにとられると、やむを得ないところがあります」
"視聴率低迷"の背景には、放送枠の異動や、間にやっている現代劇の視聴者層狙いなどのズレが影響している部分もある。
DVDやビデオ、再放送で過去の時代劇が見られる今、わざわざ毎週チャンネルを合わせなくても自分の好きなものだけ選べば良いという時代の流れも、もちろんある。
「一番の問題はやっぱり、予算が足りなくなってきたことです。かつては大名行列に100人のエキストラを使っていたところ、今は50人をうまく画作りで使いまわすなどになっていますが、どうしても画がヘタってしまってくる。また、(水戸黄門役の)里見浩太朗さんが高齢だから、早く出番を終わらせてあげようという配慮も現場的にはありました。もっとも、これまでも東野(英治郎)さんが高齢で動けなくなってきた際など、動けないときなりの本づくりはあったのですが、今は時代劇をかける脚本家が減ってしまっているんですよね」(前出のスタッフ)
(日刊サイゾーの記事から引用)

現在放送されているシリーズが第43部であり、製作された話数は1200を超えています
よくもまあ作り続けたものです。新人のサラリーマンが見始めたとして、定年退職を迎えるまでシリーズが続いた計算になります
演じる役者は何度か交替しつつも、話の大筋は守られてきました。最後は水戸黄門の印籠を出し、悪人を懲らしめるというワンパターンながら、それを貫き通したところに凄みを感じます
各シリーズでは偽の水戸黄門一行が登場し、本物の水戸黄門一行と遭遇して事件に巻き込まれるのですが、これも楽しみでした
ちなみに時代劇としての連続放送記録は大川橋蔵が演じた銭形平次の888回であり、これは1時間枠のドラマの連続放送記録としては世界最長で、ギネスブックに登録されているのだそうです
水戸黄門のシリーズは終了しますが、TBSは時代劇の枠をそのまま継続させる方針だそうですから、次はどのようなドラマが始まるのでしょうか?
長く続いたシリーズの終わりは残念ですが、里見浩太朗の水戸黄門役で締めとするのはふさわしいと思います
時代劇を演じられる俳優が少なくなり、NHKの大河ドラマも着物を着ただけのトレンディドラマのようになってしまっています

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