「光市母子殺害」弁護団批判 橋下知事が逆転勝訴
「光市母子殺害」事件に絡み、橋下大阪府知事がテレビ番組で被告弁護団を批判し、「弁護士会に懲戒申請すればよい」との発言が業務妨害に当たるとして損害賠償を求められていた裁判で、最高裁判所は橋下知事側勝訴の判決を言い渡しました
「軽率な発言ではあるが、弁護士業務に重大な支障は生じておらず、弁護団の精神的苦痛が受忍限度を超える程度だったとはいえない」と最高裁は判断し、橋下大阪知事の発言が名誉毀損に当たるとした被告弁護団の主張も退けられました
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202009article_1.html
この問題は、「光市母子殺害」事件の被告弁護団(死刑反対の活動をしている人権派弁護士と呼ばれる人たち)が被害者の夫であり本村氏をシンポジウムの場で公然と批判し、犯行当時未成年であった被告への極刑を求める本村氏を侮辱する発言を繰り広げたところに原因があります
「あれは、死刑になる事件じゃない」
「あんなにテレビに出まくって」
「犯罪被害者は、前向きに生きていかなくちゃいけないのに」
「本村さんは、あんなに若いのに恋愛もできない」
妻と子供の敵を討つため、講演活動をしている本村氏を揶揄する発言です
妻と幼いこどもを殺害された本村氏が犯人を憎み、死刑判決を求めるのは当然の感情であり、何ら批判される行為ではありません
被告である元少年を弁護するためなら、被害者の夫を批判し、愚弄するのが人権派弁護士と呼ばれる人たちの所業です
こうした弁護団の態度が世間の憤りを招き、橋下大阪府知事(当時は知事になっていませんが)は弁護士への懲戒制度があると指摘したものです
光市母子殺害事件は一審で無期懲役の判決が出ていますが、二審では死刑の判決が下されました
二審では上記の人権派弁護士たちが被告である元少年には殺意がなかったとの主張を展開し、「強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついただけ」と言い、さらに「(乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ」だと驚くべき見解を提示し、「(殺害後)乳児を押し入れに入れたのは(漫画の登場人物である)ドラえもんに助けてもらおうと思ったから。 死後に姦淫をしたのは小説『魔界転生』に復活の儀式と書いてあったから」だと述べました
死刑を回避するためなら何でもする、という戦術なのでしょうが、あまりに荒唐無稽です
光市母子殺害事件については、後日あらためて言及するつもりです
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