英国女性殺害 市橋被告に無期懲役求刑

英会話講師をしていたイギリス出身のリンゼイ・ホーカーさんを殺害した市橋被告の裁判が続いています
弁護側の主張は随分と偏った論調であり、「重罪で処罰するほど悪質な犯行ではない」というものです
強姦殺人ではなく、強姦と過失致死、死体遺棄で裁かれるべきだと弁護人は主張しているのですが、それでも十分に悪質な犯罪でしょう
(引用元記事が削除されました)
検察が犯行の経緯を詳細に立証しなかったのは、犯行事実を知る市橋被告が供述を拒んだためです。供述を拒んだ狙いは裁判を有利に進めるためであり、そのためなら事実を黙秘し、あるいは嘘をつくことさえ厭わないのでしょう
とても真摯に事件を反省している態度ではありません
弁護側の主張にいちいち反論するのもどうかとは思いますが、こんな市橋被告の態度と弁護人の偏奇な論旨がまかり通るなどとても許せるものではありません
弁護人は警察・検察が市橋被告の殺意を立証できていないと指摘します
すでに述べたように市橋被告が2年半もの間、逃げ続けたという事実が殺意の証明でしょう。「捕まれば死刑になる」と市橋被告は考えていたわけであり、リンゼイさんを殺したという結果に恐れおののいていたのです
過失致死なら逃げ回る必要もなかったはずです。そこにはリンゼイさんを殺した、という市橋被告の実感がまぎれもなく存在していると考えられます
さて、検察は市橋被告に無期懲役を求刑しました。被害者が1人であり、市橋被告が初犯だという事情を斟酌すると死刑の求刑は有り得ないのでしょう
市橋被告は傷害致死を主張していますので、懲役15年くらいの刑罰を予定していると思われます。無期懲役は重すぎる、と不満を抱いているに違いありません
指摘するまでもなく、市橋被告には自首する機会があったのですが、決して自首しようとはしませんでした。整形手術をして顔を変え、時効成立まで逃げきってやろうと考え、行動していたのです。そんな市橋被告を「反省している」と弁護人は主張するのですから、「頭は大丈夫か」と思ってしまいます
弁護人は被告を弁護するのが役割だとしても、あまりに陳腐な主張は笑われるだけであり、被告のためにもなりません

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