大津石材店妻殺害事件を考える1 わいせつ目的の犯行
先月10日の夜、大津市の石材店経営者の妻(54)が殺害された事件で、佐々木靖雄容疑者(47)が逮捕されたのですが、犯行の目的をわいせつ行為のためだったと供述していると報道されています
大津女性殺害「わいせつ目的で侵入」と供述 遺体の一部に切り取られた跡も
当初、墓石の注文を巡るトラブルが原因と報道されていました
石材店の経営者は病気のため入院中であり、妻が1人で店の経営に当たっていたそうですから、佐々木容疑者はそれを見越して墓石を発注し、難癖をつけてレイプする狙いがあったのでしょう
事件の経緯を整理しておきましょう
犯行があったのは6月10日の夜です。帰宅した娘が坊主頭の男を目撃しています
そこから坊主頭で近所に住む佐々木容疑者が事件と関与しているとの見方が広がり、各新聞社が佐々木容疑者のところへ押しかけます
しかし、佐々木容疑者は10日の夜には石材店に行っていないと関わりを否定します
警察が佐々木容疑者の事情聴取を決めたのは14日のようですが、13日の朝には佐々木容疑者は原付バイクに乗って逃亡しており、警察は慌てて全国に指名手配しました。手配書に貼る写真も新聞社から提供を受けています
10日の事件発生から14日まで、警察が佐々木容疑者の動静をマークしていなかったのですから呆れます
いかにも田舎の警察らしい、間の抜けた対応です
17日になってJR岐阜駅構内に座り込んでいた佐々木容疑者を岐阜県警の署員が職務質問し、犯行を認めたため逮捕しました
また、産経新聞の記事には、「遺体の一部が切り取られ、佐々木容疑者が『果物ナイフで切った』と供述していることも判明」と書かれていますが、どの部位を切り取ったのかは伏せられています
レイプの目的を果たせなかった代償として、被害者の乳首あたりを切り取り持ち去ったのではないかと推測されます
佐々木靖雄容疑者がどのような人物であったか、メディアの報道をまとめると以下のよう人物像が浮かび上がってきます
高卒で身長175センチ、体重は85キロ以上。以前は職人をしていたが人から指図をされるが嫌いで、激高しやすい。25歳からは就労しておらず無職のまま、父親の遺族年金と母親の給料で生活。数年前まで母親と同居していたが、母親に対して「うるさい。クソババア」と罵り、足蹴にする姿も近所の人が目撃している。現在母親は老人ホームに入っており、佐々木容疑者は1人暮らしだった
近隣の人からも嫌われ、孤立していたようです
他方で、佐々木容疑者を「大人しい人物」とか、「親切な人」と証言している例もあり、相手によって示す態度が大きく異なるようです
遺体の一部を切り取ったため、本件を快楽殺人だとか猟奇殺人と評しているブログもありますが、まだ断定するのは早いと自分は思います
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