菅直人首相が辞意を表明 内閣不信任案は否決
菅直人首相の辞意表明を受け、さまざまな報道が飛び交っています
有権者「卑怯」「被災地バカに」「単なる延命」
何とも慌ただしい2日間でした。昨日まで野党の提出した内閣不信任案に賛成すると表明していた鳩山由紀夫前首相が、今朝になって急遽態度を翻し不信任案に反対すると言い出し、大混乱になりました
要するに昨夜から今朝の間に、菅首相側と鳩山由紀夫側で密室の話し合いが行われ、「菅直人首相が退任を表明する」ことで決着がついたのでしょう
前にも書きましたが民主党を結成したのは鳩山由紀夫です
ブリジストン会長の娘で多くのブリジストン株を保有していた鳩山由紀夫の母親が、息子のために株を売って30億円とも言われる結党資金を用意したのは有名な話です。お金のない政党には人が集まりません
そのため鳩山由紀夫は自分が民主党のオーナーだと思い込んでおり、自身が民主党を離党したり、党を分裂に追い込むような事態は避けようとするわけです
結局、鳩山由紀夫は民主党の分裂を回避するため菅直人に辞任を表明しろと迫り、その代わり「いつ辞任するのか、その時期は菅直人首相の判断に一任する」との条件を提示したのでしょう
菅直人の側にしても、ギリギリで不信任案が可決しそうな状況にまで追い込まれていましたので、鳩山由紀夫側の提案を受け入れるしかなかったはずです
内閣不信任案が成立しても総辞職せず、衆議院を解散させる手は残されていたのですが、選挙になれば民主党が大敗して政権与党の座から引き摺り下ろされるのは明白でしたから、それはできなかったはずです
衆議院を解散せず、現在の議席数を維持していれば民主党はまだまだ政権与党の立場でいられます。菅直人が辞任し、誰か他の人間を首相に立てるのは当然の選択だったのです
しかし、民主党政権が続く限り、政治の混迷は抜け出せそうにありません
次は枝野官房長官が首相になると予想されますが、それでも閣僚は民主党の無能な国会議員の中から選ばれるわけで、グダグダの政治がしばらく続くのでしょう
「民主党に1度、政権を担当させればよい」と多くの有権者が判断した、2009年の衆議院選挙の結果、日本の政治はすっかり狂ってしまいました
2009年の衆議院選挙で民主党に投票した有権者は大いに反省してもらいたいところです
あとは1日でも早い、菅直人内閣の辞職を期待します
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