和製英語だと知らなかった言葉ランキング

日常生活の中にカタカナ言葉が溢れており、何となく使っている場合も多いのですが、中には適当に作られてしまった和製英語もかなり含まれています
先日、「『きまぐれオレンジ・ロード』を熱く語るアリゾナの老人」という記事を書いたのですが、Youtubeの動画の中でアリゾナの老人は春日恭介の父親の職業を「フォトグラファー」と表現していました
日本人なら「カメラマン」だと語って何の違和感も覚えないわけですが、なるほど「フォトグラファー」かと1人で合点していました
gooランキングに、「実は和製英語だと知らなかった言葉ランキング」というのが載っています

第1位 オーダーメイド 英語:custom-madeまたはtailor-made
第2位 スキンシップ 英語:personal contact
第4位 キーホルダー 英語:key ring
第7位 ガードマン 英語:security guard
第9位 リフォーム 英語:renovation
第10位 リベンジ 英語:return match
第14位 フリーサイズ 英語:one-size-fits-all
日頃から何の疑念もなく使っている言葉が実は和製英語というのはよくある話なのですが、昔、ある人と会話している折りに相手の発した言葉を和製英語だと指摘したところ、相手に逆切れされた経験があります
「和製英語だろうとなんだろうと、(日本)社会の中で通用しているのだから問題ない」と激怒していました
相手を侮辱する意図で指摘したわけではないのですが、馬鹿にされたと感じたのでしょう
しかし、使う場所や相手を間違えると、和製英語はやはりとんでもなく恥ずかしい思いをするケースがあります
ボストン・レッドソックスの投手松坂大輔もやたら「リベンジ」という言葉を多用していましたが、アメリカへ言っても「リベンジ、リベンジ」と口走っているのかと思うと、冷や汗ものです
リベンジは「親の敵を討つ」といった報復の意味がありますので、ここはやはりスポーツ選手らしくreturn matchの表現を用いたほうがよいと思います
プロ野球中継などは和製英語のオンパレードです。アナウンサーも解説者も和製英語だと気がつかないまま使っているので、なおさら見ているこちらの方が恥ずかしくなってしまいます
アナウンサーは、「通算200号のメモリアルアーチ」という表現を平気で使います
「メモリアル」は「記念」という意味ではなく、「お悔やみ」とか「追悼」という意味で用いられます。アメリカの休日「メモリアル・ディ」は戦争で亡くなった兵士を追悼する日であり、「メモリアル・ホームラン」なら亡くなった家族などに捧げる追悼のホームランという意味になります
第2位に挙がっているスキンシップは、「1953年に開催されたWHOのセミナーで、アメリカ人女性がたまたまつくったことばを平井信義によって日本で紹介されたことがきっかけで、全国的に広まったとされている。よって和製英語ではないが、日本でしか通用しない言葉である」とWikipediaに説明があります
心理学関連では、当たり前のように「スキンシップ」という表現が用いられており、多くの本にも記載されていますので、これをいまさら言い換えるのは無理なのかもしれません
skinには俗語としてコンドームという意味があり、hit skinsでセックスをするとの意味にもなりますので、skinshipという表現に馴染みのない英米の人には誤解を与える可能性もあるのでしょう
和製英語について取り上げているウェッブサイトをいくつか見たのですが、「いや、勉強になるな」と感じた次第です。和製英語は英語の動詞をそのまま拝借し名詞として用いていたりするのですが、英語の表現では当然ながら名詞と動詞はきちんと区別されます
原則を確認しつつ、和製英語を介して、英語本来の表現を学ぶ機会にもなりそうです。「錆びついた語学力をどげんかせんといかん」と思いつつ、10年以上、語学の勉強から遠ざかっている(逃げている)自分なのですが

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