島根女子大生遺棄事件を考える40 遺体損壊と焼却
平成21年11月に県立島根大学1年生の平岡都さんが殺害された事件は、まだ犯人が逮捕されていません
当ブログではこの事件を繰り返し取り上げてきたところですが、改めて犯人の人となりについて語ろうと思います
遺体に付着していた電話帳を配布する際に使用されるポリ袋を、いまさら公開して情報の提供を呼びかけています。なぜもっと早く公開した上で情報の提供を求めなかったのでしょうか?
田舎の警察が考えることは理解できません。捜査情報を一切合切秘匿したまま、ただ市民に情報を提供しろと求めるやり方です
さて、遺体にこのポリ袋は付着していたと報じられています。油をかけて燃やした痕跡もあると報じられています
つまり犯人は遺体を燃やそうとして灯油のようなものをかけ、火をつけたのでしょう
しかし、そんな野焼きのようなやり方で遺体を炭化させるのは困難です
遺体にガソリンや灯油をたっぷりかければ、黒焦げにできると思っているなら間違いであり、表面についたガソリンが燃えるだけで遺体の内部までは焼けません
遺体を燃やして炭化させるには、空気を送り込む送風付きの焼却炉を使う必要があります。木工所で木屑を燃やしたりするのに使われていますし、ちょっとした町工場ならその手の焼却炉を備えています
つまり犯人はそうした焼却炉を使える立場にはなく、遺体を野焼きするしかなかったのでしょう
山間の空き地か、果樹園か、人目につかない場所で遺体に灯油をかけ、燃やそうとしたものの、炭化することなく焼け残ったと思われます。それを幾つにも切断し、遺棄したのでしょうか?
あるいは遺体を切り刻んで弄んだ後、燃やそうとしたのでしょうか?
遺体を切り刻んだのが先か、燃やしたのが先かで、犯人の嗜好はまったく違ってくるわけですが、検死結果は公表されていないので判然としません
記事にある、「袋は熱で変形しており、遺体から油の成分が検出されたことから、一緒に燃やした可能性がある。また付近では、袋の持ち手とみられる部分も見つかり、平岡さんの血液が付着していた」との記述をそのまま解釈するなら、犯人は遺体を予め幾つかに切断し、複数のポリ袋等に入れて運び、どこかで油をかけ焼却しようとしたと考えられます。ポリ袋はその時に焼け、変形したのでしょう
となれば、やはり犯人は遺体を切り刻むことに性的興奮を覚える変質者だとする可能性があります
ただし、この人物が変質者として近隣からマークされ、警戒されるような行動をしていたとは限りません。そんな人物ならとっくに容疑者になっていたでしょう
日頃は社会人として生活し、目立たず、警戒もされない人物で、それなりに社会適応能力を備えているのかもしれません
警察の捜査がどこまで進行しているのかは不明ですが、このまま迷宮入りという事態にはなるのは避けてもらいたいところです
事件当初、警察は被害者である平岡さんの周辺にいた人物を締め上げれば、簡単に犯行を自供するとタカをくくっていたのかもしれませんが、そうした見込みの甘さが事件解決を困難にさせた要因の1つでしょう
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