16歳の娘を裸で縛り死亡させた母親
知的障害と発達障害のある娘を裸にして縛り上げ、浴室に放置して死亡させた母親が岡山で逮捕されました
16歳娘を裸で縛る 逮捕監禁致死容疑で母逮捕
事件の詳細は不明ですが、清原陽子容疑者は娘と2人暮らしで無職だそうですから、生活保護を受けていたのだと思われます
障害のある娘と2人だけの生活が続き、継続的に娘に暴行を繰り返してきた可能性が高いと考えられます。心を病んでいたのかもしれません
別の報道によれば、特別支援学級の方が亡くなった麗の体に痣があるに気が付き児童相談所に連絡したそうですが、児童相談所の方でどのような対応をしたのか判然としません
上記の記事では県から警察に「虐待の疑い」と情報が寄せられていたとありますが、ここで言う「県から」とは「児童相談所から」という意味です
情報受けたこども総合相談所は「緊急性の高い事案ではない」と判断
相談所によると、平成20年10月から事件前の2月までの計4回、学校から「麗さんにあざがある」との情報があった。相談所は、手紙や電話などで母親の清原陽子容疑者に連絡したが接触できず、詳細を把握できなかった。
このため、2月24日、相談所の医師も兼ねる麗さんの学校医が、学校で麗さんと面談。学校医が今後、清原容疑者と面談することで合意していた。
こどもの体に痣があるのを確認しておきながら、児童相談所は1度も家庭訪問をせず母親と直接会おうとはしなかったようです
事務所で机に向かったまま電話をかけるだけが児童相談所の仕事ではありません
1度も家庭訪問をしなかったというのは、明らかに職務怠慢でしょう
家庭訪問し、母親と関わるのが面倒だ、と言わんばかりの態度です
これまでにも児童相談所が虐待の可能性を把握しておきながら、介入しないで放置していたため児童が死亡した例がいくつもあります。その度に児童相談所長が会見で頭を下げていますが、自分たちが人命に関わる仕事に携わっている自覚があるのか疑問です
児童相談所は夜間にこどもを緊急に保護しなければならない事態も有り得る職場であり、職員は24時間体制でこれに対処するという自覚が必要です。夕方5時以降は仕事をしない、という公務員感覚では駄目なのですが…
虐待を繰り返していた母親の責任が問われるのは当然ですが、児童相談所の責任も厳しく問われるべきでしょう
上記の記事を2本を読む限り、児童相談所は1度も家庭訪問しないまま警察に通報し、責任を警察へ丸投げしたようにも見えます
(関連記事)
16歳長女監禁死事件を考える2 しつけという弁明
カリフォルニア少女監禁事件 禁固431年の刑
大阪幼児餓死事件を考える1 厳しい家庭で育ったはずなのに
大阪幼児餓死事件を考える2 下村容疑者の生い立ち
大阪幼児餓死事件を考える3 こどもを抱えて迷走の果てに
大阪幼児餓死事件を考える4 遊び歩く母親
大阪幼児餓死事件を考える5 起訴前に精神鑑定
大阪幼児餓死事件を考える6 今も父は娘を拒絶
大阪幼児餓死事件を考える7 多重人格の可能性
大阪幼児餓死事件を考える8 多重人格を否定、起訴へ
西淀川虐待死事件 内夫に懲役12年の判決
西淀川虐待死事件 母親に懲役8年6月の判決
相模原中学生自殺 児童相談所が保護せず見殺し
北海道で山に子ども置き去り 「しつけのため」と釈明
北海道で山に子どもを置き去り 父親の不可解な説明