韓国アニメ「大切な日の夢」は恋愛ドラマとして成功するか?
韓国で6月から公開される劇場版アニメーション「大切な日の夢」の予告動画が見つかりましたので紹介します
なかなかよさげな感じに仕上がっています
宇宙飛行士を夢見る少年と少女のボーイ・ミーツ・ガールという鉄板の物語のようですが、果たしてどんな内容か興味が湧きます
ソン・チャンウィ&パク・シネが声優挑戦=アニメ『大切な日の夢』
ウェッブサイトにどんと大写しになっている作品のポスターの画調や、一昔前の時代を舞台に空に憧れる少年と少女の出逢いという設定はいかにもスタジオ・ジブリ風ですが、それをパクリだと決めつけるのは酷だと思います
それにしても企画から公開まで11年もかかったというのには驚きです。製作期間がそこまで伸びたらコストも嵩みます。公開して収入が得られないのですから、製作に関わったアニメーターたちは報酬が支払われず大変だったのではないでしょうか?
これまで当ブログではさまざまな中国や韓国のアニメーションを紹介してますが、低年齢児童向け作品は別にしても、大人の鑑賞に耐えられる作品はほとんどないのが実情です
日本のアニメーションと中国、韓国のアニメーションの違いはいろいろあります。技術的な違い、作品のオリジナリティ、練り上げられたシナリオや演出、画の見せ方や表現力など、いくつも指摘できます
が、最大の違いはボーイ・ミーツ・ガールという恋愛ドラマをきちんと描けるか否かにあるのでしょう
動物擬人キャラ、ロボット物、民話風物語とさまざまな作品世界がありますが、ドラマで重要なのはやはりボーイ・ミーツ・ガールです
その点、この「大切な日の夢」は恋愛ドラマそのものですから、どこまで描けているのか、韓国アニメーションの技量が試されます
先日、当ブログで「海外で人気の女性アニメキャラ1位は日向ヒナタ」という記事を書きました。「Naruto」の主人公のイラストと楽曲を組み合わせた独自のビデオクリップを作って投稿する人たちがいて、かなりの再生回数を記録しているものがあると紹介しました
これらのビデオクリップを見て、「ああ、これは少女漫画の世界なんだ」と気が付きました(別段、目新しい発見でもないのですが)
そして、中国や韓国のアニメーションを見て感じていた物足りなさの正体が、ボーイ・ミーツ・ガールのときめきが圧倒的に不足しているため、と理解できたわけです
この曲とイラストだけで物語が10本くらい書けそうな気がしてきます。それだけイマジネーションを刺激する力が日本の漫画やアニメーションには存在していると言えます
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