中国ロボットアニメ「ロロの冒険記」 ともかく派手
中国では武侠物と呼ばれる時代劇が人気です。剣術やカンフーなど駆使して悪漢と闘う勧善懲悪のドラマです
この武侠物のフォーマットをそのままアニメに持ち込んだ「ロロの冒険記」が人気を集めていると報じられています
「トランスフォーマー」×「武侠小説」!異形の中国ロボットアニメ「ロロの冒険記」
武侠物だけに、登場するロボットたちは侠気に溢れ、義のためなら危険を省みずに闘いに身を投じる熱血漢だそうです
ともかくやたらとロボットメカが登場し、変形して闘う派手なアニメーションです
動画は以下のサイトで視聴できます
「トランスフォーマー」というより、「戦国BASARA」のようなゲームに近い雰囲気であり、ゲームに親しんだこどもたちには馴染みのある世界なのでしょう
アクションの派手さは大したものですが、これは小学生くらいを視聴者に設定したアニメーションであり、いまいち緻密さに欠ける気がします
世界観もちゃちなゲームの世界のままのようです。もっと物語の設定、世界観をきちんと定め、個々のロボットも三国志に登場する武将のようなキャラを持たせればよいのに、と思うのですが(そこまで掘り下げる気はないのでしょう)
三国志でも「戦国BASARA」でも、史実や伝承に登場する登場人物ですから、名前さえ挙げれば視聴者が勝手にキャラの肉付けをします
しかし、見慣れないロボットの場合はそうもいきません。1体ごとのロボットがどのようなキャラなのか説明がないと、感情移入は難しいと考えます
「NARUTO」でもメインのストーリーの合間に、サブキャラに焦点を当てたエピソードを設け、人物像を掘り下げる取り組みをしているのですが、この「ロロの冒険記」はどうなのでしょうか?
「ガンダム」のような物語に成長させられれば、10年、20年と続く息の長いコンテンツになるのですが
この物語の続きは中国のポータルサイト百度の運営する動画配信サイト「奇芸」で
視聴可能なようです
中国の動画サイトは日本からのアクセスを遮断しているところがあり、中国アニメを探すのにも苦労させられました。「奇芸」という動画配信サイトを知ったので、次からは探す楽しみが増えました
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