クレーン車事故で運転手起訴 危険運転致死罪は見送り
てんかんの持病をかくしてクレーン車を運転し、登校中の児童の列に突っ込み6人を死亡させた柴田将人容疑者が起訴されました
しかし、危険運転致死罪の適用を検察は見送り、自動車運転過失致死の罪で裁かれることになります
6人のこどもの命を奪う重大な事故を起こしたのに、危険運転致死罪で起訴しない検察庁の判断には失望します
自動車運転過失致死罪なら最高でも懲役7年にすぎません
過去にも飲酒運転の車に追突され死亡する事故がありましたが、検察や裁判所は危険運転致死罪を適用を避けています
そもそも危険運転致死罪は飲酒運転の車に追突されて乗用車が炎上し、幼い子供が2人死亡するという悲惨な事故を教訓に設けられたものです
それを適用して裁くべき事案でも、検察や裁判所が逃げ腰になっているのですから呆れるしかありません
人を裁く責任を検察や裁判所が放棄しているのと同じです
柴田被告はてんかんの持病がありながらそれを隠して運転免許を取得し、数回に渡っててんかんの発作による交通事故を起こしたにも関わらず、クレーン車を運転していたわけで悪質極まりない行為です。飲酒運転よりタチが悪いと言えます
懲役7年では無残な死を遂げた6人のこどもたちも浮かばれません。国民感情をからかけ離れた裁判であり、検察は批判されて当然でしょう
柴田被告は7年で刑務所を出て、社会復帰します。また嘘をついてトラック運転手になり、てんかんの発作を起こして次は10人のこどもを殺すかもしれません
それでも検察は危険運転致死罪の適用を見送るのでしょう。前回の事故で危険運転致死罪の適用を避けた以上、彼がこの先何十回と死亡事故を繰り返そうと、危険運転致死罪で起訴すれば矛盾が生じてしまうからです
裁判はこれから始まるのですが、最高刑で懲役7年という結果が見えてしまっているだけに何とも暗い気分になってしまいます
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