小倉優子 コリン星とインドの女王
焼肉屋がいろいろと批判される昨今です
タレントの小倉優子が関西に焼肉屋をオープンさせたというニュースが以前あったのですが、いわゆる名前とイメージキャラを務めているだけであり、経営に関わってはいないのだそうです
調べてみるとチューン店展開をしており、12店舗まで増えています
商売上手な人間が背後にいるのでしょう
小倉優子は「コリン星から来た」と称し、不思議ちゃんキャラで売っていたタレントです
が、あのキャラは作られたものであり、小倉優子自身が演じていたものだと暴露しています
小倉優子 「嘘つくのが辛かった」
テレビに登場するたび、会話が成立しないようなボケをかます天然キャラとして売っていた小倉優子ですが、あれが演技だったと聞いて驚かれた方も多かったのではないでしょうか?
中にはああしたわざとらしいキャラ設定が嫌いだという方もいるでしょう
以上が前振りで、ここからが本題になります
自分の身近にも、小倉優子がどうにも嫌いで見ているだけで腹が立つと口にしている人物がいました。天然キャラではなく、「頭がオカシイのではないか?」とさえ指摘し、「頭のオカシイ人をタレント扱いしているだけではないか?」と勘ぐっていました
以前、大阪で2人の幼いこどもを餓死させた母親が「多重人格の疑いで精神鑑定にかけられた」との報道があり、そのときに虚偽の物語をでっちあげて世間をさわがせたエレーヌ・スミスの話を書きました
大阪幼児餓死事件を考える8 多重人格を否定、起訴へ
19世紀末、霊媒師として注目を浴びたエレーヌ・スミスは、インドの女王の生まれ変わりであると称してインドの王宮の物語を語ったり、マリー・アントワネットの生まれ変わりであるとしてカリオストロ伯爵と対決する物語を語ったり、火星を舞台に異星人と交流する物語を語ったりした人物です
貧しい家庭に生まれ、正式な教育を受ける機会もなかった彼女が、インドの古語であるサンスクリット語を話したり、火星語と称する不思議な言語を語ったため、世間を騒がせることになります
当時の人たちは彼女の中にインドの女王の魂が転生したように感じたのでしょう
結果を明かせば、彼女が語ったサンスクリット語も一部は正しいものの、デタラメな部分も多かったとされます。当時のヨーロッパの人々がインドの古語であるサンスクリット語に詳しいはずもなく、簡単に騙されたのでしょう
また、火星語と称した言語もフランス語にさまざまなヨーロッパの言語を付け加えた捏造だとバレています
しかしそうと判明するまでの間に、エレーヌ・スミスの語った奇妙な物語は「インドから火星へ」とのタイトルで出版され、大きな反響をもたらしたのです
19世紀末から20世紀初頭にかけて、人々はオカルトにのめり込み、心霊の存在を信じ、霊媒師と称する人間が数多く出現しました。エレーヌ・スミスはそんな時代に誕生したスターだったわけです。彼女は霊媒でもなく多重人格者でもなく、単に貧しい生活に退屈し、そこから逃れ出ようとした夢見がちな女性だったのでしょう
心霊現象が実在してほしい、現実から離れて不思議が物語に耽溺したいとの思いが、エレーヌ・スミスの「インドから火星へ」を生み出したとも言えます。時代が求めたイコンを演じていた、という話です
虚偽である作り話は辻褄が合わないところが必ず露呈し、バレます。破綻した部分を取り繕おうとすれば、今度は別の部分に矛盾が生じます。精神的な苦悩を抱えている人が妄想めいた話を語る場に出くわす機会があるのですが、その話はやはり不自然で辻褄が合わないものがほとんどです
さて、コリン星をフィクションだと明かした小倉優子に話を戻します
小倉優子も不思議ちゃんキャラでテレビに登場し、視聴者は笑いながら彼女の天然ボケとも見える受け答えを楽しんでいたのです。バラエティ番組に必要なアクセントであり、味付けだったのでしょう
数年もの間天然キャラを演じ続け、絶妙の間合いでボケをかましていたのですから、かなりの演技力だったと言えます。バラエティ番組にはまったく面白味のない芸人が大勢出ていましたから、余計に彼女のキャラが引き立ったとも言えます
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