焼肉店食中毒 こどもに生肉を食べさせる親
富山県の焼肉店で生肉を食べたこどもが食中毒となり、死亡する事件がありました
2011年10月23日、富山県は、食中毒事件で入院中の10代男性(中学生)が死亡したと発表。
中学生は、2011年4月22日、家族4人で焼肉店「焼肉酒家えびす」砺波店を利用。2日後の4月24日に、嘔吐、発熱を発症し、翌25日、医療機関を受診。
4月27日から病院に入院しましたが、4月28日、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症。
4月29日、意識障害が出現、人工呼吸器装着。以後、そのままの状態が続き、10月23日に死亡しました。
10月23日現在、富山県内3店舗(砺波店、高岡駅南店、富山山室店)を利用したことによる食中毒患者は、175名。
うち死者は4名、HUS発症者は29名となっています。
なお、富山県以外にも同焼肉店(系列を含む)を利用したことによる食中毒患者は、福井県で4名(死者1名を含む)、横浜市で1名、石川県で1名。
別の報道によれば、問題の焼肉店では本来生食用ではない肉をユッケとして客に出していたと書かれています
店の従業員が食肉に関する知識、情報を欠いていた可能性があるわけですが、幼いこどもに生肉を食べさせた親の側にも責任があります
こどもを亡くし打ちひしがれている親を責めるのは酷であるかもしれませんが、そもそもこどもに生肉を食べさせるのがどれだけ危険かを考慮しなかった点が大いにひっかかります
同じものを食べても、幼いこどもや老人、持病のある人は免疫力が低いため食中毒を発症する場合があります
今回のケースで、こどもが自分でユッケを注文して食べたとは考えにくいわけで、一緒に焼肉店へ行った大人の誰かが注文したのでしょう
憶測をすれば、父親あたりがユッケを注文し、こどもに向かって「どうだ、これが食べられるか?」などとしたり顔で勧める姿が目に浮かびます
こどもに生肉を食べさせる必要があったのでしょうか?
単に、「こどもには食べれないだろう。大人は食べられるんだぜ」と自慢したり、こどもがユッケを口にして顔をしかめるのを面白がるためだけにやった、軽薄な行為だとしか思えません(その後、報道された状況とは異なりますが、あくまで自分の憶測としてそのまま掲載しておきます)
生食用ではない肉をユッケとして客に出していた焼肉店に責任があるのは当然ですが、親の側に思慮が欠けていたのではないかと指摘せずにはいられません
食中毒を防ぐには、やはり自衛を徹底するしかありません
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冷凍することによって寄生虫は死滅します。一部には、「馬は体温が高いので(馬肉には)寄生虫がつかない」と誤解している人たちがいたりします
川魚にも寄生虫がついていますので、川で釣り上げた魚を「釣ったばかりで新鮮だから」と刺身にして生で食べるのは危険です
焼肉店の営業を妨害する意図はありませんが、レバ刺しを食べて食中毒になるケースも毎年発生しています
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