ホリエモン有罪確定 受難者扱いするメディア
ライブドア(現LDH)事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、偽計・
風説の流布)罪に問われていた堀江貴文被告について、最高裁判所が上告を棄却
する決定を下し、有罪判決が確定しました
すでに多くのメディアが報じているところですが、その扱い方がいささか奇妙に感じら
れましたので取り上げます
最高裁判所での上告棄却の決定を受け、堀江貴文被告が東京都港区六本木の国
際文化会館で会見を開き、検察批判から日本社会批判までしゃべりまくったようです
そうした彼の言い分を全否定するつもりはありませんが、まるで彼が日本の将来を見
通す慧眼の持ち主であるかのような扱いは疑問です
ライブドアを創業し、数々の企業買収で話題を振りまき、風雲児のような言動で注目さ
れたのは事実ですが、かといって堀江貴文の発言や指摘がそれほど素晴らしいもの
であったのかは、個別に検証してみるべきでしょう
トンチンカンな発言も多く、ネタ扱いされた例もあります
堀江貴文本人は、その強引なまでの企業買収や経営手法が日本の経済秩序から疎
まれ、警戒され、その挙句に濡れ衣を着せられ犯罪者に仕立てられたと言いたいので
しょう。その悔しさが検察批判、日本社会批判になっていると思われます
この会見でも記者から質問されるまま、さまざまな事に言及しています。しかし、記者
は何を考えてこんな質問をぶつけているのでしょうか?
彼を日本社会の犠牲者、受難者だと思っている節があるように感じられます
そもそも日本の行く末を堀江貴文に問う必要があるのか、と首をひねってしまいます
例えば以下のようなやり取りです
--起業を目指す若者たちに対するメッセージを。
「中国に行けばいいんじゃないですか。中国人に会うと、エネルギーがあって楽しい。
生き生きして前を向いて生活していて、それをつぶしたりするような動きはない。ずっと
日本いるのは、良くない気がします。若い人は視野を広げて知見を得て、そして故郷
を良くしていってほしい」
中国では自由な起業が認められてるわけではありませんし、法令も未整備であり、法
律など関係なしに政府当局の思惑しだいで企業を潰しにかかる国です。そんな国に行
って何ができるのでしょうか?
日本より中国の方が自由な企業風土があると言いたかったのかもしれませんが、不可
解な発言です。多くの中国人が自由と利益を求め、中国を離れて外国に不法就労目的
で出かけている現実があるわけですが
--ITベンチャーに、あまり元気のある企業が残っていないのでは?
「ベンチャー企業は、とんでもない若造が考えるから面白い。一般企業はヒエラルキー
で頭を押さえられ、生まれるのは凡庸凡百。しかし、ベンチャーはアグレッシブにどんど
んイノベーションする。そこに、ベンチャーの意義がある。しかし、成長のためには短期
間でそれなりの収益規模が必要になる。ベンチャー企業なんて、はっきりいっていかが
わしい。知っている企業で、いかがわしくない方が少ない。例えばたった3人の会社で、
法律なんて知らないのは当然でしょう」
この発言も突込みどころだらけですし、そもそも記者が「元気のあるITベンチャーが残っ
ていないが」と話を振るところも奇妙な感じがします
世の中にはいまだに堀江貴文を信仰している人が大勢いるのは確かなようで、彼が発
行する有料メールマガジンを購読している人は1万人を超えます
月額840円ですから、彼はメールマガジンだけで月に840万円を稼いでいる計算です
それだけを見ても堀江貴文がやり手であるのは確かですが
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する決定を下し、有罪判決が確定しました
すでに多くのメディアが報じているところですが、その扱い方がいささか奇妙に感じら
れましたので取り上げます
最高裁判所での上告棄却の決定を受け、堀江貴文被告が東京都港区六本木の国
際文化会館で会見を開き、検察批判から日本社会批判までしゃべりまくったようです
そうした彼の言い分を全否定するつもりはありませんが、まるで彼が日本の将来を見
通す慧眼の持ち主であるかのような扱いは疑問です
ライブドアを創業し、数々の企業買収で話題を振りまき、風雲児のような言動で注目さ
れたのは事実ですが、かといって堀江貴文の発言や指摘がそれほど素晴らしいもの
であったのかは、個別に検証してみるべきでしょう
トンチンカンな発言も多く、ネタ扱いされた例もあります
堀江貴文本人は、その強引なまでの企業買収や経営手法が日本の経済秩序から疎
まれ、警戒され、その挙句に濡れ衣を着せられ犯罪者に仕立てられたと言いたいので
しょう。その悔しさが検察批判、日本社会批判になっていると思われます
この会見でも記者から質問されるまま、さまざまな事に言及しています。しかし、記者
は何を考えてこんな質問をぶつけているのでしょうか?
彼を日本社会の犠牲者、受難者だと思っている節があるように感じられます
そもそも日本の行く末を堀江貴文に問う必要があるのか、と首をひねってしまいます
例えば以下のようなやり取りです
--起業を目指す若者たちに対するメッセージを。
「中国に行けばいいんじゃないですか。中国人に会うと、エネルギーがあって楽しい。
生き生きして前を向いて生活していて、それをつぶしたりするような動きはない。ずっと
日本いるのは、良くない気がします。若い人は視野を広げて知見を得て、そして故郷
を良くしていってほしい」
中国では自由な起業が認められてるわけではありませんし、法令も未整備であり、法
律など関係なしに政府当局の思惑しだいで企業を潰しにかかる国です。そんな国に行
って何ができるのでしょうか?
日本より中国の方が自由な企業風土があると言いたかったのかもしれませんが、不可
解な発言です。多くの中国人が自由と利益を求め、中国を離れて外国に不法就労目的
で出かけている現実があるわけですが
--ITベンチャーに、あまり元気のある企業が残っていないのでは?
「ベンチャー企業は、とんでもない若造が考えるから面白い。一般企業はヒエラルキー
で頭を押さえられ、生まれるのは凡庸凡百。しかし、ベンチャーはアグレッシブにどんど
んイノベーションする。そこに、ベンチャーの意義がある。しかし、成長のためには短期
間でそれなりの収益規模が必要になる。ベンチャー企業なんて、はっきりいっていかが
わしい。知っている企業で、いかがわしくない方が少ない。例えばたった3人の会社で、
法律なんて知らないのは当然でしょう」
この発言も突込みどころだらけですし、そもそも記者が「元気のあるITベンチャーが残っ
ていないが」と話を振るところも奇妙な感じがします
世の中にはいまだに堀江貴文を信仰している人が大勢いるのは確かなようで、彼が発
行する有料メールマガジンを購読している人は1万人を超えます
月額840円ですから、彼はメールマガジンだけで月に840万円を稼いでいる計算です
それだけを見ても堀江貴文がやり手であるのは確かですが
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