家でアダルトビデオを見る夫 悩む妻 その1

「アダルトビデオを見ている夫に嫌悪感を抱く」との悩みが世の中には存在します
さまざまな状況、事情があるので一概に論じるのは不適切だと考え、いくつかのケースに分けて取り上げます

子どもがいる家庭なのに、夫が少女モノのビデオを見ているケース

1歳半の娘がいる夫婦で、夫が少女モノのビデオをこっそり見ているため、妻は夫にロリコンのケがあるのではないかと懸念しているようです
また、大人の女性が登場するアダルトビデオも見ていると分かり、裏切られた気がするとも述べています
ただ、この相談者の場合、アダルトビデオだけが問題ではないのが分かります
亭主関白な夫に対してさまざまな不満が心の中にあり、それがアダルトビデオという形で顕在化したように思います
夫にすれば仕事から帰ってきて家でくつろぎたいのですから、アダルドビデオくらい見ても構わないだろうと言いたいのでしょう
アダルトビデオを見る、見ないという問題だけでなく、夫婦の役割についてもう一度よく話し合うべきでしょう。これは単に役割分担を決めるというのではなく、互いが互いの役割を補い合うという夫婦生活の基本の確認です。互いに役割を押し付けあうだけでは生活などできません
そしてアダルドビデオに関してはルールを決め、こどもや妻の前では視聴しないとか、DVDやポルノ雑誌は家に持ち込まないなど、約束させるのも1つの方法です
男性がアダルトビデオを見るのは当たり前だから、とする意見もあるわけですが、そこに何を見るのか、何を求めるのかは男性によってさまざまで、一括りにはできません
「男性はこうしたものだから」という理解の仕方は大雑把すぎて、むしろ誤解に繋がるかもしれません
といって、女性の方がAV談義をするのも難しいと思われます。夫婦でカウンセリングを受け、第三者であるカウンセラーを挟んで互いの言い分をぶつけ合うのも対処法だと考えます
上記のケースのように、夫が少女モノのビデオをこっそり視聴しているケースは、夫が異常な性癖の持ち主ではないかとの不安が生じます。自分の娘を性的な興味の対象として見ているのではないか、と考えてしまうのも理解できます
こうした妻の側の不安を、夫にそのままぶつけるのは難しいはずですから、カウンセラーを間に挟む方がベターでしょう
少女モノのビデオを見ているからといって、ペドフェリア(小児性愛者)だとは限りませんが、「気持ち悪い」と感じる妻の言い分を無視するべきではありません
あるいはSMモノのビデオを見ているからといって、サディズムの持ち主であるとは限りません。サディズムやマゾヒズムに関しては俗説が流布されており、そうした俗説をビジュアル化したのがSMモノのビデオです。本来の意味のサディズムやマゾヒズムとは別物です(もし夫が本来の意味でのサディズムやマゾヒズム、服装倒錯などのフェティシズムを持っていたのなら、それはそれで別の問題があります)
もちろんこうした性癖に関して夫婦間であれこれ議論しても何かの結論に辿りつくのは無理ですし、意見の違いや価値観の違いばかりが際立ってしまい、感情的な溝が深まる危険もあります。夫婦間で率直に話し合うことも必要ですが、折り合いがつくはずのない問題を持ち出せば感情的な対立に陥るのは明らかで、やはり第三者を介在させた方がよいと考えます
夫婦間でカウンセリングを受ける前に、妻だけで事前にカウンセリングを受け、自分が何を苦にしているか、気にしているか、不快に感じているかを語っておくようお薦めします
以上、話がとっちらかってしまいましたが、「アダルトビデオを見ている夫(恋人)」の問題には、男性の性的嗜好や心の内奥に抱える欲望も関わっています
「男性はこんなもの」だと割り切って済むのなら構いませんが、日常生活の場面で夫や恋人とトラブルになるような事態があれば、専門家に相談してください
次回は別のケースを取り上げます

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