北朝鮮で米国籍宣教師逮捕、人質に

これで何度目になるのか分かりませんが、北朝鮮で米国籍の男性が逮捕されたと報道されています。逮捕された男性は韓国系の宣教師だそうです
過去にも北朝鮮に拘束された米国籍の人間が人質同然となり、その身柄受け渡しのため北朝鮮はカーター元大統領やクリントン元大統領を交渉役として引っ張り出し、北朝鮮を訪問するよう要求しました
この男性の行動は北朝鮮でキリスト教を布教するため、と見られますが、それが純粋な信仰心に由来しているのか、功名心に駆られた結果なのかを考えなければなりません
困難な地(キリスト教が広まっていない地域、キリスト教への反発がある地域=イスラム教徒の多い地域)への布教はキリスト教との使命であるとされ、その活動に取り組んだ人間は賞賛されるわけですが、かえって功名心を煽る原因になっているとも考えられます
特に韓国系のキリスト教会は功名心に取り憑かれたような無茶な活動を過去にも行ってきました
イラクやアフガニスタンへ布教に出かけ、武装勢力の人質になったりしています
韓国系キリスト教関係者にすればそうした受難をこそ期待して、わざわざイスラム教の地域に乗り込んでいるのでしょう
今回の事件でも、危険な北朝鮮へ布教に出かければ理由などなくても逮捕、拘束され、政府間交渉の人質に利用されるのは明らかなのですが、彼らの望みは布教活動の成功ではなく人質になって世間の注目を集めるところにあると考えます
事件が大々的に報道されて注目され、受難者として持ち上げられ、賞賛されたくして仕方がないから、こんな無茶な真似をする迷惑な人達です
2009年には韓国系アメリカ人記者が拘束されたため、クリントン元大統領が北朝鮮を訪問しています。昨年は韓国系アメリカ人男性の身柄を引き取るため、カーター元大統領が北朝鮮を訪問しています
アメリカ政府は北朝鮮政府への金銭支払いを否定していますが、おそらく相当の金額を支払っていると推測されます。まるで誘拐ビジネスです
このような事態が繰り返され、北朝鮮が多額の身代金を手にしているうちは、日本人拉致問題も解決できないでしょう
単なる功名心目当てで北朝鮮へのこのこ出かけるのは実に迷惑な話なのです
キリスト教布教を口実にしたり、人道支援を詐称するのも止めてもらいたいものです
アメリカは北朝鮮との2国間協議には応じていません。そのため、人質の受け取りという機会を設け、元大統領を北朝鮮に呼びつけて何らかの政府間対話を試みようとしています。人質を盾にした卑劣なやり方であり、アメリカにとっても決してプラスにはなりません
北朝鮮にすれば何としてもアメリカを交渉のテーブルにつかせ、金正日の息子を正当な北朝鮮の次期指導者だと認めさせたくて仕方がないのでしょう

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