第64回カンヌ映画祭 日本からは2作品がエントリー
今年のカンヌ映画祭のコンペティション部門にエントリーされた作品が発表されています。日本からは三池崇史監督の「一命」と河瀬直美監督の「朱花(はねづ)の月」の2作品が選ばれました
第64回カンヌ国際映画祭コンペ部門のラインナップ19本発表!強豪ひしめく中、河瀬直美、三池崇史の日本作品2本
ペドロ・アルモドバル監督『The Skin I Live in』
ベルトラン・ボネロ監督『HOUSE OF TOLERANCE』
アラン・カヴァリエ監督『PATER』
ヨセフ・シダー監督『FOOTNOTE』
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督『ONCE UPON A TIME IN ANATOLIA』
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督『BOY WITH A BIKE』
アキ・カウリスマキ監督『LE HAVRE』
河瀬直美監督『朱花の月』
ジュリア・リー監督『SLEEPING BEAUTY』
マイウェン監督『POLISSE』
テレンス・マリック監督『THE TREE OF LIFE』
ラデュ・ミヘイレアニュ監督『THE SOURCE』
三池崇史監督『一命』(英題『HARA−KIRI:DEATH OF A SAMURAI』)
ナンニ・モレッティ監督『HABEMUS PAPAM』
リン・ラムジー監督『WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN』
マーカス・シュラインツァー監督『MICHAEL』
パオロ・ソレンティーノ監督『THE MUST BE THE PLACE』
ラース・フォン・トリアー監督『MELANCHOLIA』
ニコラス・ウィデイング・レフン監督『DRIVE』
記事にも書かれているように、カンヌ映画祭の常連とされる監督の名前があります
日本の河瀬直美監督もその1人で、しっかりカンヌ映画祭の常連になりました
女性映画監督として世界に名前が知られたのも、28歳で「萌の朱雀」がカンヌ映画祭でカメラ・ドール賞(新人監督賞)を受賞したのがきっかけでした
以後、2007年には「殯(もがり)の森」でグランプリを受賞し、2009年には「カンヌ映画祭への貢献」が評価されてカロス・ドール賞(金の馬車賞)が贈られています
一方の三池崇史監督は、昨年のヴェネチア国際映画祭に「十三人の刺客」で挑みましたが、賞を逃しています。今回の「一命」はあの市川海老蔵主演の時代劇であり、1963年にカンヌ映画祭で審査員特別賞した「切腹」のリメイクです
さて、今年はどのような結果が見られるのでしょうか?
残念なのは以前にも言及しましたが、カンヌ映画祭でパルムドールを獲得した映画でも、日本で上映しても客の入りが期待できないような分野の作品は未公開のままになっていることです
パルムドールを獲得した作品でこの扱いですから、賞に漏れた作品はDVDも発売さず、視聴する機会が永遠に巡ってこない状態です
年に1度、カンヌ映画祭月間を設け、過去のエントリー作品から何本か選んで上映するような場を設けてもらえれば嬉しいのですが
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