盗作を繰り返した小説家 田口ランディ

サイゾーウーマンが作家田口ランディの盗作問題について、記事にしています

やり過ぎ?有名税?『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』

前にも田口ランディについて少し触れたのですが、2000年に直木賞候補作となった「コンセント」も、2001年に直木賞候補作になった「モザイク」も、盗作問題で騒がれた作品です
元ネタになる他の人の手による本があり、その文章や話の骨格を盗用する悪質な行為が認められたもので、「参考にした」などというレベルではありませんでした
そんな作品を直木賞候補にしたのですから、見識のなさには驚かされたものです
サイゾーウーマンの記事になる田口ランディの盗作を検証した本「田口ランディ その盗作=万引きの研究」は、2000年から2002年頃に彼女の盗作問題を糾弾する中で生まれた本です
のちに「アンテナ」と「モザイク」は盗作したものと出版社が判断し、絶版になります
その後、文庫本として「アンテナ」や「モザイク」が再刊されていますが、盗作部分についてどうなったのかは分かりません
しかし、田口ランディ自身は最後まで盗作を認めず、開き直っていました
それどころか、「直木賞なんか欲しくなかった。勝手に直木賞候補にノミネートされて迷惑した」と言い出す始末でした
そんな舌の根も乾かぬうち、田口ランディの小説「富士山」が文芸春秋社の小説雑誌「オール読物」に掲載され、驚かされたものです。文藝春秋は田口ランディを2回も直木賞候補にしたように、なぜかこの時期、彼女に入れ込んでいました
そして「直木賞なんか欲しくなかった」と公言する田口ランディがこの小説「富士山」で3度目の直木賞候補にノミネートされたのです
文藝春秋社は、「何がなんでも田口ランディに直木賞を」と考えていたのでしょう
しかし、選考の結果、「富士山」は直木賞を逃しています
この3度の直木賞挑戦ですが、選考委員の選評の一部が以下のサイトで読めます

いわゆるスピリチュアルとかヒーリングなどという分野を好む読者から圧倒的な支持を受けている田口ランディですが、直木賞の選考委員は非常に醒めた評価を下しています
唯一熱心に田口ランディの小説を推しているのが、最近すっかり宗教系文化人となっている五木寛之だというのも、はやり波長が合うからなのでしょうか?
現在でも田口ランディは活発な執筆活動を続けているようです
過去の盗作行為だけで小説家にレッテルを貼るべきではないのかもしれません
が、あらためて作品を手に取り、読もうという気にはなりません。読者の側にも作家や作品を選ぶ権利があります
この先、田口ランディの作品が高く評価される時代が来たとしても、自分にとってはやはり「あの盗作家田口ランディ」とのイメージしか湧かないと思われます

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