高知の坂本龍馬像騒動
高知の桂浜に設置された坂本龍馬像は観光のシンボルですが、その銅像の両脇に土佐勤王党で龍馬とともに活躍した武市半平太と中岡慎太郎の銅像のレプリカを並べるイベントを高知県が企画したそうです
しかし、反対する声が多くイベントは延期になったと報じられています
龍馬像両脇にレプリカ…ファンの猛反対で延期
坂本龍馬を敬愛する気持ちは理解できなくはありませんが、過度の思い入れによる偶像視はどうかと思います
政治家の中にも、「(自分は)平成の坂本龍馬になる」と軽々しく口にする人がいたりします
坂本龍馬を評価し、称えるのを批判はしませんが、過剰なまでに偶像視するような行動は坂本龍馬自身が一番嫌っていたことではないでしょうか?
今回のイベントは観光地として高知県をアピールするためのもので、それ以上の意味はありません
「坂本龍馬の銅像の隣に武市半平太や中岡慎太郎の銅像のレプリカを置けば話題になり、メディアも取り上げ、観光アピールになるだろう」という程度の発想であり、論評する気にさえならないものです
坂本龍馬の名を汚すものだと息巻くのは了見の狭い反応ではないでしょうか?
それとも、「聖人である坂本龍馬を観光アピールごときに利用するなどけしからん」と主張するのでしょうか?
坂本龍馬なら、「わしゃ聖人ではないぜよ。土佐をアピールするのにわしの名前が使えるなら、大いに使うてください。それが土佐のためになるんなら、何も言うことはないき」と笑ったかもしれません(土佐弁はよく分かりませんが)
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