舞鶴女子高生殺害事件を考える2 被害者との接点

平成20年に発生した舞鶴女子高生殺害事件について、2度目の言及です
殺害された小杉美穂さんは中学時代から不登校、ひきこもりだったと一部で報道されています
当初、事件のさまざまな報道に接しているとき、「ひきこもりの女子高生がなぜ、深夜に外出して殺害されなければならなかったのか?」との思いが過ぎりました
美穂さんはひきこもりながら、深夜に度々外出することがあったとされます
プロファイリングの研究家で著書もある東京工業大学の影山教授が、ニュース番組に出演し、現場に足を運んでプロファイリングを試みる場面がありました
その結果、「深夜に(犯行現場へ)自転車で来るということはここに生活圏のある人」と指摘し、さらに被害者との接点について、「同年代の友達感覚で来られる人」との見方を披露していました
殺人と強制わいせつ致死罪で起訴された中勝美被告は、まさに現場近辺を生活圏にしていた人物です
では「同年代の友達感覚」で接することができた人物なのでしょうか?
被害者はひきこもり状態でありながら夜中にしばしば外出していた事実を考慮すると、友達もいないまったく孤独な15歳ではなく、むしろ積極的に誰かと関わり、自分を理解してもらいたいとの欲求を抱いていたと見られます
そんな友達、理解者を求める被害者の心につけ込んだのだが、犯人だったと考えられます
中被告は逮捕前、行きつけの飲み屋で「殺害された被害者とは顔見知りだった」と発言しており、接点があったと認めています
被害者とどのようなきっかけで知り合ったのかは不明ですが、悩める15歳の少女には中被告が話を聞いてくれるやさしいおじさんに映ったのかもしれません
夜中に中被告と待ち合わせをし、話し相手になってもらうという行動自体、被害者にすれば決して奇異な行動ではなかったと推測されるのです
もちろん、中被告は被害者の悩みなどに関心はなく、親しい関係を利用して強姦する機会を狙っていただけなのでしょうが
他方で、逮捕されてから公判まで中被告の供述に一貫性がなく、破綻しまくっています。これでは弁護人も大変でしょう

京都・舞鶴の女子高生殺害:遺留品の供述を誘導と被告主張

知人が被害者の遺留品を捨てるのを見たと口走ったり、遺体を見た(自分が発見したときはすでに殺害された後だったと言いたかったのでしょう)と検事宛に手紙を書いたり、公判廷では被害者の母親の名前を叫んで「真犯人だ」と主張したりしています

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