木曽川長良川連続リンチ殺人の少年被告3人に死刑判決
平成6年に木曽川河川敷、長良川河川敷などで、些細な理由で因縁をふっかけてはは一方的なリンチを加えて4人を殺害した被告3人(当時少年)に対し、最高裁判所は死刑判決を言い渡しました
犯行時少年の3被告、死刑確定へ 連続リンチ殺人事件で
平成6年に発生した事件の裁判が、ようやく今年になって最高裁判決により確定したことになるのですが、審理に慎重を期すとしても時間がかかりすぎでしょう
犯行については大筋で事実関係を認めており、犯行当時少年だった被告に死刑を適応できるかどうかが争点でした
事件の概要は以下のサイトを参照してください
無軌道な少年たちが些細な理由で次々と人を殺すという、言語道断の所業です
3人ともシンナーに耽溺しており、自暴自棄的な生き方をしていたという背景もありますが、それは言い訳にもなりません
主犯であるAは不遇な幼少生活を送り、愛情飢渇から盗みを繰り返したり、現実逃避のためシンナーに溺れたのでしょう。しかし、Aの姉は同じ境遇の中であっても道を踏み外さず生きています
境遇のせいにばかりはできません
4人を拳銃で射殺し、未成年であるがゆえに同情を集めた永山則夫について前に取り上げましたが、永山の兄も悲惨な境遇に負けずに生きていました
生い立ちの不幸はそのとおりですが、それが犯罪の言い訳として認めるべきではないと思います
平成6年の事件から随分と時間も経過し、当時少年だった被告も中年になっています
事件について何か思うところがあるのでしょうか?
どこかのジャーナリストなり、ルポライターが3人の被告に接触し、手記をまとめて出版しようとしていたはずですが、そうした語りの中にどれだけ真実があるかは疑問です
この事件の報道を見ていると1988年に起きた、名古屋のアベック殺人事件を思い出します。公園でデートをしていたアベックを男女6人(成人1人、未成年者5人)で襲い、壮絶な暴行を加えた末にレイプして殺害し、遺体を山に埋めたという凶悪な事件でした
主犯格には1審で死刑判決が出ましたが、2審で無期懲役に減刑されました
残りの男女もそれぞれ懲役刑となったのですが、刑務所を出た後は遺族に謝罪することもせず、損害賠償にも応じず行方をくらますという無責任さでした
現在の裁判の流れであれば、あの事件でも2人が死刑で、他の共犯ももっと重い刑罰を受けたと思われます
「名古屋アベック殺人」で検索すれば、事件の概要をまとめたウェッブサイトが見つかりますが、事件の中身は目を背けたくなるほどの鬼畜の所業ですので、閲覧するかどうかは慎重に判断してください
ともあれ、この木曽川・長良川リンチ殺人は1つの区切りを迎えたのですが、何ともすっきりしない思いが残ります
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