警察官が留置場内でセックスし有罪判決
警察の留置場に勾留されている女性被疑者とセックスをした大阪府警の警部補について、執行猶予付きの有罪判決が下されたと報じられています
平成22年9月、大阪府警幹部も「言語道断で痛恨の極み」とする不祥事が発覚。勾留中だった女性と留置場内で肉体関係を持ったとして、枚方署留置管理係の警部補、高木康幸被告(49)が特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕されたのだ。
高木被告は21年3月17日、枚方署地域課から総務課留置管理係へ異動。その8日後の同月25日、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されて同署に留置されたのが、問題の女性だった。
高木被告は夏ごろ、恋愛の相談に乗ったことをきっかけに女性と親密になっていく。ほどなく「親切な看守」の一線を越え、運動場で抱き合ったり、留置場の差し入れ口越しにキスをしたりするようになった。
ところが9月9日、女性から、翌日には大阪拘置所へ移送されることを知らされる。高木被告はひとまず仮眠をとった後の10日午前3時ごろ、同僚の目を盗んで留置場の鍵を持ち出した。扉を開けると、あとは欲望のおもむくままだった。
懲戒免職となった高木被告は大阪府警の取り調べに、「悔やんでも悔やんでも、悔やみきれない」と自らの過ちを悔悟する言葉を口にした。だが一方の女性は、こう語ったという。「(留置場という場所で)究極の性交渉をした、と後で自慢したかった」
(産経新聞の記事から引用)
裁判では女性の側からこの警部補を誘った認定したため、執行猶予付きの判決になったようです。本当でしょうか?
特別公務員暴行陵虐容疑(公務員の立場=警察官という立場を利用して暴行を加えた容疑)に問われた事件ですから、当然女性も被害状況について証言したと思いますが、そこで「自分から誘った」と述べたのかもしれません
警察への信頼を損なう重大な事件ですが、別の報道によればこの女性は警察から釈放された後、別の警察官とも交際しており、交際相手であった28歳の巡査部長は発覚後訓戒処分を受け、依願退職しているそうです
何とも気持ちの悪い事件です
警部補という階級にありながら、留置場で留置係をしていたというのも謎です
刑事ドラマに登場する若手刑事たちは、警察官の階級で言うなら巡査部長に当たります。警部補はその上の階級であり、刑事たちを監督・指揮する立場です
その階級にある人物が留置場で看守勤務をしていたのですから、何かヘマをして左遷されたか、現場で使いものにならないと判断されたのでしょう
警察内でも留置場の係というのは日の当たらない部署であり、現場で使えない警察官を置いておくポストです。そのため留置場勤務の警察官の勤務態度・士気に問題も多く、留置場内で不祥事が続発するのも当然と言えます(留置場内に覚せい剤を持ち込まれたり、携帯電話を持ち込まれるといった不祥事が全国で発生していますし、留置場から逃走される失態も散見されます)
もう1つ、この種の事件が不快感をもたらすのは、整形手術をしてまで15年もの間逃亡生活を続けた福田和子受刑者(無期懲役で服役後、病死)を思い出させるからです
福田和子は18歳の時、同棲していた男と強盗事件を起こし、刑事被告人として松山刑務所内の拘置所に収監されました
当時、松山刑務所では服役している暴力団員が看守を恫喝し、買収し、我が物顔で跋扈する無法地帯と化しており、受刑者が鍵を持って自由に出入りする有様でした
そして暴力団受刑者は拘置所に収監されている福田和子に目をつけ、その監房に入り込んで強姦を繰り返したとされます
また、看守もこの強姦に加わったとも言われています
この事件が発覚後、松山刑務所の看守が2人自殺していますが、実に嫌な事件です
自殺したからといって帳消しにできるものではありません。罪に問われるのを恐れて逃げた、と言うしかありません
福田和子の事件についてはいずれ別個に取り上げるつもりです
関心のある方は事件の判決文(要約)を御覧ください
(関連記事)
岩手県警巡査部長 留置場のわいせつ行為で懲役3年
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202206article_50.html
岩手県警巡査部長 留置場で女性に強制わいせつ
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202206article_50.html
岩手県警巡査部長 留置場で女性に強制わいせつ
留置場でわいせつ行為 警察官に懲役2年6月の実刑判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202205article_14.html
少年に猥褻行為 静岡県警警部懲戒処分で辞職
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202205article_14.html
少年に猥褻行為 静岡県警警部懲戒処分で辞職
警察庁キャリア官僚 変態不倫がバレ依願退職
滋賀県警 セクハラ行為で大量処分
滋賀県警 懇親会で女性にプロレス技
警察官が支援担当の少女にわいせつ 実刑判決
地検から強姦容疑者逃走 神奈川
警察官による交通事故もみ消し
秋田市の弁護士刺殺事件 警察対応の不手際
警視庁捜査1課長 不倫がバレてクビ
警察庁長官銃撃事件時効成立に思う
警察庁長官銃撃事件時効成立に思う その2
アメリカの連続殺人 捜査・介入が後手回ると
性犯罪被害者へ18億円の保証金支払い
中国人容疑者を射殺した警官に正当防衛判決
石灯籠で襲ってきた中国人を撃った警官に無罪判決
容疑者射殺の警察官に無罪判決 当然の判断
富山県警現職警部補を放火殺人で逮捕
富山県警警部補の殺人事件 別の窃盗事件も発覚
英国女性殺害 市橋被告逃亡生活手記出版へ
福島県警パワハラで警察官2人が自殺
愛知県警巡査部長を強姦未遂で逮捕 余罪も
タクシー運転手を殴った警官逮捕
今治親子殺傷事件を考える 容疑者は逮捕前に自殺
留置場から逃走 富田林警察署の不始末
富田林逃走男 ひったくりを続ける