大相撲 八百長がメールから発覚して大騒ぎ

十両力士たちが勝ち星を互いに売買する八百長をしていたと発覚し、大騒ぎになっています。以下、時事通信の記事から一部、メールのやりとりを引用します


大相撲力士の間でやりとりされた八百長が疑われる主なメールのやりとりは次の通り(送信日はいずれも2010年)。
▼3月17日(水)午前11時9分 恵那司→千代白鵬
「相撲の内容はどんな感じですか」
▼同日午後5時27分 春日錦(現竹縄親方)→恵那司
「俺は誰に借りているかな?貸しは光龍と山本山だけだよね・豊さん(豊桜)と天狼(若天狼)と白(白乃波)だよね、海鵬(現谷川親方)は消えてるかな?」
▼同日午後5時51分 春日錦→恵那司
「とりあえず借りていて無理なら星で返す事になっているよ!!白とは当たらないかも知れないね、明日の海鵬と光龍は消しておいた方が良いよね」
▼3月22日(月)午前11時23分 恵那司→千代白鵬
「今日はまっすぐ思いっきりあたっていきます 宜しくお願いします」(千代白鵬が臥牙丸に敗れる)
▼3月25日(木)午前0時38分 清瀬海→春日錦
「大丈夫見たいです」
▼同日午前0時40分 春日錦→清瀬海
「有り難う、助かりました!では、ゆっくりと休んでね!お休み」
(原文のまま)


昨年から日本相撲協会は部屋での暴行事件、野球賭博問題と大揺れでした
長年指摘されてきた問題に目を向けず、力士出身の親方衆だけが相撲協会の運営を担うという閉鎖的な体質も批判されてきました
昨年になってようやく外部の有識者による協会運営の在り方をチェックする組織を立ち上げたものの、それですべてが解決するわけではないと示唆するような八百長疑惑です
外部の有識者が何を言おうが、「相撲を知らない素人に口出しされたくない」という親方衆の意向が露骨であり、改革の足を引っ張っているのは明らかでした
そんな親方衆の気持ちを代弁する横綱審議委員会のメンバーなどが、有識者を批判する発言をし、泥の投げ合いとも言える醜態をさらしていました
相撲部屋は独立した事業主である親方によって運営される企業体であり、親方が社長の立場です。しかし、部屋に所属する力士の指導、監督がいかに不十分であるかは野球賭博問題、今回の八百鳥疑惑で明らかです
つまり親方衆に相撲部屋を経営しつつ、若い力士を育成する能力があるかどうかが問われなければならないのです。しかし、相撲協会は長年の慣習を変えようとはせず、親方衆に相撲部屋経営の全権を与えたまま今日に至っています
相撲協会の改革は当然、相撲部屋の改革でなければなりません。つまり親方衆の相撲部屋経営を問い直し、部屋の経営と力士の育成・監督を切り分けることも視野に入れて考えるべきでしょう。極論を言えば、相撲部屋の解体です
もちろん、部屋を経営する旨味を奪われるのですから親方衆は猛反対するに違いありません
ですが相撲部屋の体質を改革しない限り、相撲協会の改質は変わりません
親方衆が反対し続けるなら日本相撲協会は公益法人としての身分を失い、プロレスの興行会社と同等の地位に成り下がるでしょう
相撲の歴史に泥を塗ったのは他ならぬ力士たちであり、力士出身の親方衆です
この現実を受け入れ、相撲界の生き残りをかけて親方衆が改革に取り組まなければ相撲という興行そのものが危機を迎え、消えるかもしれません
既得権にあぐらをかいている場合ではないのですが、それだけの危機感が相撲関係者にあるのか、疑問です

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