目黒夫婦殺傷事件を考える3 ヒットマン説
目黒の老夫婦殺傷事件について、3度目の言及になります
逮捕された木村容疑者は、「韓国の病院に入院している娘(愛人のこども)の療養費ほしさにやった」と供述しているそうですが、裏付けが取れたとの報道はなく、この供述が事実かどうか疑いが残ります
愛人がいたと主張するなら当然その名前や住所を警察官は問いただすでしょうし、
娘が入院している病院がどこにあるのかも供述を求めるはずです
木村容疑者はそれを頑なに拒んでいるのでしょうか?
日刊ゲンダイは「福島から出てきた木村は鉄砲玉」と書き、木村容疑者が誰かから殺人を依頼されたヒットマンである可能性について記事を書いています
目黒老夫婦殺傷事件 依頼殺人の見方が急浮上
木村容疑者の犯行が金を奪おうとしたものではない、と断定できるかどうか微妙なところですが、不可解な行動であると言えます
金目当ての犯行なら、玄関のドアを開けた被害者に「金を出せ」と脅して家の中に入り込むでしょう。そして金を置いてある場所へ案内させるのが当然です
最初に家の人間に馬乗りになって刺したりはしません
家の人間を殺害してから金目の物を物色したところで、金の在り処が分からなかったり金庫を開けられなかったりするためです。人を殺してまで犯行に及んでも、金が手に入らないのでは無駄になってしまいます
記事の中で、木村容疑者は犯行後駅内のトイレで着替え、5時間から6時間も隠れた後に福島行の夜行バスに乗車したと書かれています
犯行後、犯人は一刻も早く現場から立ち去ろうとするものです。木村容疑者の場合、帰路も夜行バスを利用すると決めていたので、バスの発車時刻までトイレに潜んでいたのだと説明はできますが、ここもひっかかる行動です
金目当ての犯行だとして、結局は金を奪えなかったのですから木村容疑者は失意と逮捕されるかもしれない不安を抱えていたと思われます。駅のトレイにも警察官がやってくる可能性はあり、逃げ場はありません
そんな状態で6時間も潜んでいられるものか、という疑問が浮上します
自分なら新幹線は避けますが、在来線に乗ってでも東京を離れようとするでしょう
トイレの中で不安に怯えつつ6時間過ごすより、各駅停車を乗り継いででも東京を離れた方がましです
これが殺人依頼による事件ならば様相は違ってきます。相手を殺害したという達成感があり、報酬が手に入るという安堵感があります。そんな精神状態ならトイレの中で6時間過ごすのも、さほど困難ではないのかもしれません
木村容疑者は産業廃棄物を運搬するダンプの運転手をしていたそうですが、その仕事で韓国に愛人を囲っておけるだけの金が稼げたのかも疑問です
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