英国女性殺害 市橋被告逃亡生活手記出版へ

イギリス人女性殺害後、逃亡生活を続けてきた市橋達也被告が手記を出版すると報じられています
幻冬舎から「逮捕されるまで―空白の2年7カ月の記録」というタイトルで26日に出版されるとの話です

(引用元記事が削除されました)

本の印税を遺族への賠償に充てたいと市橋被告は述べているそうですが、そもそも市橋被告はリンゼイ・アン・ホーカーさんの殺害を否認しており、「殺すつもりはなく、首を締めたら死んでしまった」と自分勝手な主張を展開しています
そんな市橋被告ですから、本の中で何らかの真相を明かしていると期待するのは間違いでしょう。ただ見苦しい弁解が並ぶだけではないかと推測されます
どこかの勘違いジャーナリストがこの手記を絶賛したり、あるいはどこかのテレビ局がドラマ化に踏み切ろうとするのかもしれません
そうした行為は遺族の心の傷に塩をすり込む行為なのですが
手記の中に何かを見出そうとするのなら、それは市橋被告の思い描くヒーローとしての自己像でしょう。警察の追及をかわし、さっそうと逃げ続ける狡猾で頭脳明晰な逃亡犯という、過分に装飾された自身のイメージがこれでもかというくらい描写されているのかもしれません
つまり贖罪のための行為として執筆したのではなく、自己宣伝のため、自己満足のための執筆です。「オレはこんなにスゲー奴なんだぜ」と自慢するための本なのだろうと、勝手ながら憶測します
以前にも触れましたが、整形をして逃亡を続けた福田和子受刑者(無期懲役で和歌山刑務所に服役するも病死)のときも手記が世間の注目を集め、テレビドラマにもなりました。手記の印税800万円は殺害された被害者の遺族に渡りましたが、遺族から「手記の内容が事実と異なる」と批判の声が出ていました
およそこの手の手記は弁解と辻褄合わせが並び、事実を歪めて自分の都合の良い形に再構成したものになる可能性が大です。しかし、世間の中にはそれを読み誤り、真実の告白だと勘違いする人がいます。ジャーナリストと称する人たちの中にもそんな思い込みに囚われ、現実を見失う人物が散見されます
出版後、各メディアが取り上げるとは思いますが、くれぐれも犯罪者(まだ裁判も始まっていませんが)賛美のコメントにならないよう留意してもらいたいものです

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