なべやかん結婚 孤独な少年時代

最近芸能ネタに走り過ぎている、との指摘も受けていますが、タレントのなべやかんが結婚するとの記事がありましたので話題としてなべやかんについて取り上げます
番組名は忘れましたが、なべやかんの自宅を紹介したシーンが頭に残っています
番組で紹介されたなべやかんの部屋はおびただしい数のフィギュアが飾られているほか、ゴジラなどのソフトビニール人形、スターウォーズなどのハリウッド特撮物のグッズが整然と並んでいました
本人の話によればこどもの頃から集めていたとのことです
こどもの頃からそれだけの品々を集めるには、毎月数万円もの小遣いを手にしていたのでしょう
なべやかんの父親は俳優・コメディアンとして活躍したなべおさみです
いまではすっかり忘れられた存在ですが、1970年代から80年代にかけてドラマ、バラエティで活躍した人気者でした
そこから想像されるのは、1970年8月生まれのなべやかんは父親が売れっ子でもっとも多忙な時期に少年期を過ごしたため、父親と接する機会は限られ孤独な少年時代を過ごしたであろう、ということです
代償としてなべおさみは息子に、こどもには不相応なほどの小遣いを与えていたと思われます
その有り余る小遣いで当時人気のあったウルトラマンシリーズの怪獣の人形などを買い漁ってコレクションを増やしていたのでしょう
一見、お金持ちの息子の道楽に見えますが、それは父親と接する機会がない寂しさを紛らわすためのでもあったはずです。同じ年代のこどもたちにすれば羨ましい限りですが、彼自身はそのコレクションで満たされた思いは決して味わっていなかったはずです
つまり膨大なコレクションの数々は、彼の孤独な少年時代の証なのです
彼が本当に手に入れたいと望んだのは怪獣の人形でもなければ、レアなアイテムでもなく、父親と一緒に過ごす時間だったのでしょうから
収集癖というのはかならず背景があり、何らかの欠乏を埋め合わせようとする行為です。愛情飢餓や若い頃の貧困体験などなどがきっかけとなって、異常なほど収集にのめり込む人がいます
窃盗を繰り返す犯罪者の中にも、家庭に恵まれず貧困の中で育ったゆえに盗みを繰り返している人間がいますが、本当に手に入れたいのは金目の物ではなく、求めても決して手に入らなかった親からの愛情なのだろうと思うケースがあります。他人の家に侵入するのも、幸福そうな家庭の中にある愛情を垣間見たいと欲し、その一部なりとも手に入れたいと求めて止まないからでしょう

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