アメリカで女性下院議員撃たれる 6人死亡
民主党の女性下院議員が市民との対話集会の場で男に銃撃される事件があ
り、6人が死亡し5人が重傷を負ったと報じられています
逮捕されたジャレッド・ロフナー容疑者(22)の狙いはガブリエル・ギフォーズ下
院議員のみならず、その支持者たちをも殺す意図があったと思われます
犯行の背景についてはさまざまな憶測の報道がされており、保守層(共和党支
持者)の多いアリゾナ州にあって、民主党の穏健なリベラル派に属するギフォー
ズ下院議は目の上のたんこぶのような存在だったと書いている記事もあります
しかし、1人の議員を射殺したところでアリゾナの社会が変わる可能性などない
のですから、実に短絡的な政治テロと言えます
しかし、本当に政治的な背景がこの事件を引き起こしたのでしょうか?
うがった見方をすれば、ロフナー容疑者の真の目的はギフォーズ下院議員射殺
ではなく、事件を起こして注目され英雄になることであったのかもしれません
政治的な課題について深く理解した上で凶行に走ったのではなく、勝手に民主
党のギフォーズ議員を「悪玉」と決めつけ、彼女を射殺すれば保守派の人間から
拍手喝采を浴び、英雄として名前が残る・・・
稚拙なヒーロー気取りの凶行だとすれば、対話集会に参加して巻き添えとなった
犠牲者たちは唖然とし、そのくだらない虚栄心に怒りが爆発するでしょう
ロフナー容疑者の生育歴や家庭環境、どのような仕事に就いていたのか、などな
どまだ報道によって明かされれば、事件の背景がもっと見えてくるのですが
日本のメディアの中には、「銃を野放しにしているからこんな事件が起きた」とする
論調があります。しかしアメリカ人の多くは、「こうした事件を防ぐためにも銃を所
持して自衛しなければダメだ」と考えます
イギリスの植民地であった時代、アメリカの人々は武器の所持を禁じられていま
した。そのため駐留していたイギリス軍の武器を奪って独立のための戦いをした、
という歴史的背景があります。この戦いが合衆国憲法に「武器を所持して自衛す
る権利」を国民に保障する形となって刻まれています。つまりアメリカ人にとって
銃は独立と自衛の象徴であり、銃の所持は基本的な権利として不可欠なものな
のです
ですから今回のような銃乱射による大量殺人が繰り返し発生しても、「銃規制は
国民の基本的な権利を奪う」ものとして根強い反対意見があり、銃の規制は実
現しません。多くの代償を払ってもなお、「銃の所持は保証されるべき権利だ」と
多くのアメリカ人は考えているのです
(関連記事)
米下院議員銃撃事件続報 政治的対立
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201101article_27.html
米下院議員銃撃事件3 犯人の狂気
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201101article_35.html
米コロンバイン高校銃撃事件
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200910article_25.html
コロンバイン高校銃撃事件を考える 恐怖の演出
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201010article_53.html
32人を射殺したヴァージニア工科大学事件 その1
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201010article_43.html
32人を射殺したヴァージニア工科大学事件 その2
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201010article_46.html
32人を射殺したヴァージニア工科大学事件 その3
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201010article_52.html
「ジョンレノンを撃った男」 6度目の仮釈放申請却下
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201011article_58.html
「日本にもっと原爆を落とすべき」と発言したアメリカ議員
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201003article_58.html
ボストン・マラソンで爆弾テロ
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201304article_27.html
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のですから、実に短絡的な政治テロと言えます
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うがった見方をすれば、ロフナー容疑者の真の目的はギフォーズ下院議員射殺
ではなく、事件を起こして注目され英雄になることであったのかもしれません
政治的な課題について深く理解した上で凶行に走ったのではなく、勝手に民主
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拍手喝采を浴び、英雄として名前が残る・・・
稚拙なヒーロー気取りの凶行だとすれば、対話集会に参加して巻き添えとなった
犠牲者たちは唖然とし、そのくだらない虚栄心に怒りが爆発するでしょう
ロフナー容疑者の生育歴や家庭環境、どのような仕事に就いていたのか、などな
どまだ報道によって明かされれば、事件の背景がもっと見えてくるのですが
日本のメディアの中には、「銃を野放しにしているからこんな事件が起きた」とする
論調があります。しかしアメリカ人の多くは、「こうした事件を防ぐためにも銃を所
持して自衛しなければダメだ」と考えます
イギリスの植民地であった時代、アメリカの人々は武器の所持を禁じられていま
した。そのため駐留していたイギリス軍の武器を奪って独立のための戦いをした、
という歴史的背景があります。この戦いが合衆国憲法に「武器を所持して自衛す
る権利」を国民に保障する形となって刻まれています。つまりアメリカ人にとって
銃は独立と自衛の象徴であり、銃の所持は基本的な権利として不可欠なものな
のです
ですから今回のような銃乱射による大量殺人が繰り返し発生しても、「銃規制は
国民の基本的な権利を奪う」ものとして根強い反対意見があり、銃の規制は実
現しません。多くの代償を払ってもなお、「銃の所持は保証されるべき権利だ」と
多くのアメリカ人は考えているのです
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