ドラマ「大奥」　いびり役老女は取締役待遇だった: 夾竹桃日記

2010年12月15日

ドラマ「大奥」　いびり役老女は取締役待遇だった

「大奥」は安達祐実が皇女和宮を演じ人気を博したドラマです。子役としては「天才」と呼

ばれた安達祐実も、その小柄な体格が災いして大人の女性の役ではさっぱりだったの

ですが、時代劇で新境地を拓いたと言える作品でした

大奥を舞台にしたドラマや映画はこれまでに何本も作られています。手堅く視聴率を獲

得できる題材として重宝がられてきたようです

なんといっても舞台が江戸城内の女の園ですから、豪華女優の共演が実現できるメリッ

トがあり、視聴者の関心を呼べるのでしょう

さて、大奥に勤めた女中や、それを束ねていた老女たちの収入がいかほどのものであっ

たか、週刊ポストが記事にしています

大奥の頂点に立つ「老女」　現在換算で年収3000万円以上
http://www.news-postseven.com/archives/20101214_8007.html

ドラマの中では必ずいびり役として「老女」が登場し、大奥の法度を持ち出しては若い女

中を槍玉に上げいびり倒すのが常です

その「老女」が取締役待遇とも言える収入を得ていたのが、記事から分かります

江戸時代、キャリアウーマンの頂点として君臨していたと言えるでしょう

大名は石高に応じてその体裁を整えなければならず、参勤交代の行列の供回りの人数

まで決められていました。地方在住の小さな大名は参勤交代の行列の頭数をそろえるた

め、アルバイトまで臨時に雇ったとされます（藩士の数が増えると人件費がかさむので藩

士の数は必要最小限にし、アルバイトに中間などの服装をさせた）

一方、大奥で暮らす女中たちはそのような余分が出費がなかった分、豊かだったと思わ

れます

その分、着道楽に走って豪奢な衣服を仕立てさせたり、芝居見物に熱中して役者を買う

などしていたのでしょう

こうした懐事情を知ると、ドラマ「大奥」の見方も違ってくるかもしれません

江戸時代は何事も前例踏襲でしたので、大奥女中の報酬についても克明に記録がなさ

れ、それを範にして給与実務がこなされていたのでしょう

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