ナイナイ岡村、復帰でも気になる病状
先日バラエティ番組に復帰を果たしたナインティナインの岡村隆史の病状について、週刊文春が記事にしています。その一分を引用し、考えてみたいと思います
【週刊文春・12月9日号掲載記事】
ナイナイ岡村、復帰でも気になる本当の病状』より
(前略)
7月以降、4ヵ月半にわたる休養の理由は「体調不良」だが、これまでもこれからもその「病名」を公表する予定はないという。
「ガンでの入院説など、色々な情報も流れましたが、実際の休養・入院の理由は『うつによる身体の変調』でした。
6月以降、ふさぎこみや吐き気、頭痛や軽いパニックなどで悩みだしたために、一旦は大阪の実家に戻ったりもしていました。
が、少し休養していざ仕事に復帰となるとさらに悪化し、仕事現場に行けずにうずくまってしまうようなこともあった。
本人も『どうしたらいいのかわからない』と不安を訴えたので、本格的に入院治療をすることになりました。
千葉の専門科のある病院の個室に、つい最近まで入っていた」(吉本興業関係者)
本人が番組でも語ったように、病院内では名前を変え、早起き、三食を摂る規則正しい生活。
20年来の煙草をやめ、酒を断ち、治療に励んだ。
「元々繊細で生真面目な性格のひとは、中年期にかけて『うつ』になりやすい。
一度『その人の日常』から離れて、心の負担を少なくすることが主な治療だったのでしょう」(医師)
自分のあけた「穴」や他の芸人の活躍を観ないように、NHKばかり観ていたというのもうなずける。
(後略)
各種の報道にはさまざまな症状が取りざたされています
忙しくて銀行からお金を下ろす時間がないため、「お金があらへん」と四六時中訴えるというパニック症状や、「オレ、臭くない?」と周囲の人に何度も確認を繰り返す自己臭妄想(強迫神経症でしばしば見られる症状です)などです。そして週刊文春の記事にあるパニック障害を想像させる症状、吐き気や頭痛という心身症を想像させるものなどもあります
こうした症状から「うつによる身体の変調」と診断されたようです
多忙なサラリーマンなどにもしばしば見られる症状なのですが、周囲がそれと気づかず見過ごしてしまう場合もしばしばです
岡村隆史の場合、相方の矢部浩之がその異常に気づき、休養を兼ねた入院治療に踏み切ったようです
妥当な判断でしょう
サラリーマンなら数日分の有給休暇を申請しただけで吊るし上げられるかもしれません
精神科の医師も指摘していますが、最近のキャンペーンである「うつは心の風邪」だとする広報もかえって誤解を生みやすいのではないかと懸念されます
「うつは心の風邪」だから数日休めば回復するはず、と安直に決めつけられ、状態の深刻さが理解されないおそれがあるからです
数日休養し、平静を取り戻す場合もあるのでしょうが、根本的な問題が解決するとは限りません。薬の服用もそれを否定するつもりはないのですが、症状をコントロールし軽減させても、病気そのものから開放されるわけではありません
岡村隆史も抗鬱剤など、服用を継続していると推測されますし、それは担当医師の判断ですから尊重べきでしょう
ただ、薬による症状のコントロールは、表立った症状が見えなくなるだけで、本人の抱える問題はますます深刻になる危険もあります
そして周囲も「治った」と誤解してしまいがちです
「早く治ってほしい」との期待や善意が、時として誤解を生むわけです
さて、日本では自殺者が毎年3万人を超えています
自殺が社会問題化して久しいにも関わらず、「うつ病なんて気が緩んでいる証拠だ。甘えるのもいい加減にしろ」と妙な精神論を唱える人たちがいます
各種の心の病に対する無理解、偏見は少しも改善されていないように感じられます
根性や気合で「うつ」状態が治せるものではありません
岡村隆史の休養と復帰という話題を通じて、少しでも誤解や偏見を解消できればと思い、取り上げました
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