市川海老蔵 謝罪会見?
市川海老蔵が昨夜、釈明のための会見を開きました。各メディアが報じていますが、ここではリアルライブの記事を参考にします
先月25日に東京・西麻布のカラオケバーで顔などを殴られる暴行を受け、重傷を負った歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が7日、都内のホテルで記者会見を行った。
記者会見が行われる都内ホテルには500名の報道関係者が駆け付ける。開始時間の20時に松竹関係者、弁護士とともに海老蔵が現れると、会場がどよめいた。「相当の怪我だと報道されていたので、顔が変形しているのではと思っていたが、目の内出血はあるものの、想像していたほどではなかった」(週刊誌記者)
まず松竹の迫本淳一社長が無期限の謹慎を発表。その後、登壇していた場所から降りた海老蔵は深く頭を下げ、事件で公演に穴を開けてしまったことなどについて「社会人として節度を欠いていたことは十分に承知しております」と謝罪。再び1分間近く頭を下げた。
その後質疑応答となり、1時間半程度、報道陣からの質問に答えた海老蔵。父・市川団十郎や妻・麻央の話になると言葉を詰まらせ涙を浮かべる場面もあったが、事件については、手を替え品を替え経緯について報道陣が質問するも、捜査中を理由に詳しく語ることはなかった。
また、「酩酊(めいてい)し、記憶はあいまい」としながらも、暴行事件については、自分から暴力をふるったことは「一切ない」と否定。そして、「灰皿にテキーラを入れて飲ますことを強要した」「髪を引っ張った」「挑発的な言葉を発した」などについても「そういうことはない」と否定。さらに、土下座をしたとの報道にも「うずくまった状態はあったが、土下座をした事実はございません」と否定した。
多くのナゾを残す今回の事件。今回の会見では、事件の詳細については語らずも、海老蔵に暴力を振るったとされる相手側の「海老蔵も暴力を振るった」との話には真っ向から対立する内容。海老蔵が「被害者」であることを強調した記者会見となった。
最初に指摘しておきたいのは、歌舞伎役者は舞台の上で立派な口上を述べるよう訓練を積んでいるプロであり、今回の会見のような場ではその経験、能力が発揮される点です
企業の不祥事で社長が会見しようものなら、記者からの鋭い質問にタジタジになってまともな受け答えができなくなったり、逆切れしてしまって失態を晒す結果になります
企業の社長はパーティや式典で挨拶をする経験こそあれ、過度の緊張を強いられる記者会見の場で緊迫したやり取りをする経験はありません
幼い頃から歌舞伎で鍛えられた市川海老蔵の舞台度胸が、今回の会見の場でも発揮されているのだと思います
ですから、そこで語られている内容にどれだけ真実味があるかは不明です。たとえ絵空事でも、真実味を帯びているように訴える訓練をしてきた役者ですから、時には言葉に詰まったり、涙ぐんだり、声の調子を変えたりと、自在に演じられるからです
松竹は市川海老蔵を当面の間、謹慎させる方針を示しています
目安となるのは同じ歌舞伎役者中村七之助が2005年1月、父親である中村勘九郎の襲名披露パーティー後、タクシー運転手とトラブルになり警察官を殴った事件です。中村七之助は約3ヶ月謹慎したものの、中村勘九郎の襲名披露興行に参加しています(警察官への暴行については不起訴処分。嫌疑不十分という意味ではなく、暴行の事実を認めた上で謹慎しており反省が認められるとの理由で)
今回の事件では市川海老蔵の側も相手を殴っていた疑いがあり、警察の取調を受ける可能性があります。あるいは民事で損害賠償を求められるケースも考えられますので、そうした問題が解決しない限り舞台に上げられないと松竹は判断したのでしょう
すべてが片付くまでに3ヶ月から半年近くかかるかもしれません
その間、市川海老蔵が西麻布や六本木で酒に酔って暴れたり、どこかの女性と一緒にいる姿を写真週刊誌にすっぱ抜かれる事態がないとは言い切れません
会見で一区切りつけたいとの思惑があったのでしょうが、何も区切りはついていないのが現実で、前途多難な状況は変わりません
最後になりますが、記者からの「酒癖が悪く酔って『おれは人間国宝』といったり、野球選手やお笑い芸人にからんだという報道もあるが?」との質問に対し、市川海老蔵は「まず私は人間国宝ではございません。そのようなことをしゃべることはありません」と否定しています
精神分析の場では、このように明白な事実行為を分析を受けている人がきっぱり否定する場面がしばしばあります
ストーカー行為を繰り返している人が、「自分はストーカーではない」と否定するように
詳しく書くと話が長くなりますので省略しますが、これはストーカー行為を繰り返しているがゆえに「自分はストーカーではない」と否定しているのであって、「自分はストーカーである」と告白していると精神分析では解釈します
よって、今回の会計で「オレは人間国宝だ」発言を否定した市川海老蔵ですが、多くの証言があるのですから本人がそう口走っていたのは事実でしょう
会見の場できっぱり否定したのは、海老蔵がそれを認めたものと自分は解釈します
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