ウィリアム王子 結婚後はアメリカ移住?

イギリスのウィリアム王子と結婚するキャサリン・ミドルトンさんは、なんと350年ぶりに一般庶民階級から王室への輿入れになるのだそうです(メディアの報道は相変わらずケイト・ミドルトンと表記していますが、ケイトは愛称であり本名はキャサリンなので当ブログはキャサリンの表記で通します)

英国:350年ぶり庶民から王室へ ミドルトンさん自信

記事によればウィリアム王子に近づくため、ミドルトンさんはわざわざ王子と同じ大学へ進学し、同じく美術史を専攻したと書かれています
真偽の程は不明ですが、「そこまでやるか」と思います
もっとも、王子の大学進学の情報などは公開されていますから、「自分も同じ大学へ進んで、あわよくば恋人に」と考えた女性が数十人いても不思議はありません
ミドルトンさんの作戦はまんまと成功したと見るべきなのでしょうが、大変なのはこれからでしょう
今日のブログのタイトル、「結婚後はアメリカ移住?」はもちろんデマです
現地のイギリスではこのようなニセの報道も活発なようです。王室をパロディのネタにして楽しんでいると思われます
デマ報道によれば、「ウィリアム王子は結婚後、王位継承権を返上しニューヨークに移住する決意を固めた」との嘘を書き並べています。事実ならイギリスがひっくり返るような大騒ぎですが
元ネタは王位を返上して庶民と結婚した元国王エドワード8世のエピソードです
エドワード8世はプレイボーイとして有名で、数多くの女性との交際がゴシップとして流布されました(彼が魅力的な男性だったのは間違いないでしょうが、彼の地位に憧れて近づいた女性も多かったと考えられます)
その中でも最大のスキャンダルは人妻であったウォリス・シンプソンとの交際です。アメリカ人であるウォリスには夫がいたのですが、エドワード8世は強引に離婚するよう迫ります
そのやり方が世の批判を浴びエドワード8世は退位を決意。イギリスだけでなく世界がひっくり返る大騒ぎになりました。後に「王冠をかけた恋」と呼ばれる事件です
退位後はウィンザー公爵の称号を名乗りましたが、イギリス王室は決してウォリスを王室の一員として認めず、彼女をウィンザー公夫人とは呼びませんでした
以上のような王室の故事にならい、「ウィリアム王子が結婚後アメリカ移住」とのネタが生まれたのだろうと思われます
なお、退位後のエドワード8世は度々ドイツを訪問し、ヒトラーと交友するなどして顰蹙を買いました。ナチス式の敬礼を好み、公の場でもしばしばやっています
ちなみに世紀の純愛とされたエドワード8世とウォリスですが、ウォリスはナチス党の幹部でイギリス大使をしていたヨアヒム・リーベンドロップとも恋人関係にあったと後に暴露されており、純愛どころかドロドロの二股交際だったのが真相のようです

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