北朝鮮が韓国の島に砲撃 軍事衝突

11日23日午後、北朝鮮が軍事境界線に近い韓国の島に50発もの砲弾を打ち込む暴挙に出ました。韓国側には軍人、民間人に死傷者が出ているようです

韓国合同参謀本部によると、北朝鮮は2010年11月23日午後2時半(日本時間同)ごろ、韓国が黄海上の軍事境界線と定める北方限界線(NLL)に近い韓国西方沖の延坪島に数十発の砲弾を撃ち込んだ。韓国軍が反撃し、南北間で砲撃戦に発展した。北朝鮮側は1時間以上にわたり断続的に砲弾を発射、一部は住居地にも着弾し、民家数十軒が炎上、山火事も発生した。北朝鮮の砲撃により、韓国軍海兵隊員2人が死亡したほか、翌日になって被弾した海兵隊官舎の工事現場から民間人2人の遺体が発見された。また、海兵隊員16人、民間人3人が負傷した。
北朝鮮がNLL近海に砲撃を行うことはこれまでもあったが、北朝鮮軍が韓国領土を砲撃し、人的被害が出たのは1953年の朝鮮戦争休戦後、初めて。砲撃を受けて、延坪島の住民は防空壕(ごう)や島外に避難した。ウラン濃縮施設建設などで対外的な挑発を強める北朝鮮が新たな「瀬戸際戦術」に出たとみられ、南北間の緊張がさらに高まりそうだ。
李明博大統領は安保関係閣僚会議を招集し対応策を検討。青瓦台(大統領府)は「韓国への明白な武力挑発であり、民間人に対する無差別攻撃は決して容認できない。新たな挑発には断固対応する」との声明を発表した。
合同参謀本部は北朝鮮による砲撃が「休戦協定に違反する意図的な攻撃行為だ」と非難、軍は全土に最高レベルの警戒態勢を敷いた。統一省は25日に予定していた南北赤十字会談を無期限延期すると発表。北朝鮮の開城工業団地への24日の訪問も禁止し、南北交流全般に影響が及ぶ見通しだ。
これに対して北朝鮮の朝鮮人民軍は声明を発表し、韓国側が先に北朝鮮領海内に砲撃を加えたため、「軍事的な対応措置を取った」と反論した。韓国では米韓軍による合同演習が22日から30日までの予定で行われていたほか、現場周辺海域で韓国軍が独自の砲撃訓練を実施していた。
(時事通信の記事から引用)

この時期になぜ軍事的な挑発行為をするのか、北朝鮮の考えは分かりません。理解しようとする気にもなれません
菅直人内閣は朝鮮学校の授業料無償化に踏み切る構えのようですが、今回のような狂気に駆られた軍事的侵略行為を平然と行う北朝鮮の出先機関である朝鮮学校の存在を容認するのは断固として反対します。朝鮮学校の即刻閉鎖、廃止に踏み切るべきでしょう
今回の砲撃は一部の部隊の暴走ではなく、北朝鮮政府の命令によって行われたと見て間違いありません。北朝鮮は軍と政府と党が一体となった政治体制ですから、現場の部隊だけが単特で判断し、行動するなどありえないからです
こうした暴力事件は北朝鮮の本質であり、指揮する「最高指導者金正日を崇拝せよ」とこどもたちに強制しているのが朝鮮学校です
「教育と政治は無関係だ」と主張し、朝鮮学校無償化を推進しようとする人たちがいますが、彼らの言い分は詭弁です
今回の砲撃について北朝鮮側は、「韓国が先に挑発してきた」と主張しているようですが口実にもなりません
北朝鮮は今後も「ならず者国家」の道を歩むと宣言したいようです
事態は現在進行中なので、この先どうなるのか分かりません
一番ショックを受けているのは韓国の、「親北朝鮮派」の人たちでしょう
韓国では、「北朝鮮が韓国を攻撃するなどありえない」との主張が蔓延し、あたかもそれが真実であるかのように伝播していました。韓国の学生は「韓国政府の言うことは信用できない。北朝鮮の金正日の方が尊敬できる」と言い放つほど北朝鮮への警戒心が希薄化し、「南北は同じ民族だ。同じ民族同士が闘うのはおかしい」との声が高まりました
民族の平和的な共存を唱えるのは構いませんが、だからといって北朝鮮の独裁的な政治についてはスルーし、触れないのは片手落ちです(北朝鮮は戦争状態を利用して国内を統治し、独裁を強化しているのですから。そのため軍事的な挑発行為をこれまでも繰り返してきました)
「同じ民族」という幻想に浸りきって現実から目を背けている場合ではありません
今回の砲撃事件で韓国は、幻想を捨て北朝鮮というならず者国家と真正面から向き合わなければならないと理解したのではないでしょうか?

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