小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルに岩石の微粒子発見

小惑星探査機「はやぶさ」が地球に送り届けたカプセルの中から、岩石質の微粒子が約800個発見されたと時事通信が報じています

岩石質の微粒子800個発見=はやぶさ回収、詳細分析へ-宇宙機構

小惑星「いとかわ」からその地質のサンプルを持ち帰るのが「はやぶさ」の使命だったのでした
しかし、岩に鉄球を打ち込み、そのとき飛散した破片、粒子をカプセルに回収する装置がうまく作動しなかったとされていたため、カプセルの中には何も入っていない可能性があると懸念されていました
発見されたカプセル内の微粒子が小惑星のものであると確認されれば、「はやぶさ」はその使命を完遂した結果になります
あらためて「はやぶさ」の偉業を称え、感謝したいと思います
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のウェブサイトに、「はやぶさ2」プロジェクトの記事が掲載されています

「はやぶさ」の後継機にかける熱い思い

「はやぶさ」初号機はケイ素を主とする成分で形成された小惑星「いとかわ」の探査をしたのですが、2号機は炭素を主とする成分で形成された小惑星「1999JU3」の探査を試みる計画だそうです
本来、「はやぶさ」の後継機は今年(2010年)に打ち上げる計画でした
しかし、政府の財政難を理由にプロジェクトは中止され、探査機の開発も頓挫、プロジェクトに従事していた研究者も散り散りになってしまいました
長期的な視点に立ってプロジェクトを継続させないと研究者が欠け、せっかくの技術も継承されなくなる危険があります
何度も書いていますが、政府・民主党は日本の科学・文化政策をどうするのか10年先、20年先を見据えた計画を提示するべきでしょう。それができてこそ「政治主導」です

(関連記事)
「はやぶさ2」打ち上げ 韓国は宇宙予算大幅削減
小惑星探査計画「はやぶさ2」が消滅の危機
おかえりなさい 小惑星探査機「はやぶさ」
「はやぶさ」人気で予算復活 見識のなさ
小惑星探査機「はやぶさ2」 実現へ
南極で隕石発見 日本の隕石研究は世界一
月周回衛星「かぐや」の映像
科学の意義 衛星「かぐや」
日本の宇宙実験棟「きぼう」 中国の嫉妬と誤解
H2Bロケット打ち上げ成功 無人輸送船「こうのとり」宇宙へ
日本の火星探査は2022年予定


はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)
幻冬舎
吉田 武

ユーザレビュー:
「不死鳥の声が聞こえ ...
日本のロケット全史と ...
奇跡は起こるべくして ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのトラックバック