墨田区の祭で毒キノコを誤って販売

毎年、秋になると毒キノコを誤って食べ、中毒で死亡する事故が発生しています
「毒キノコかどうか、分からない場合は食べないように」と保健所などは呼びかけていますが、「これは大丈夫だろう」と勝手に判断して食べてしまい、中毒になってしまう例があとを絶ちません
東京都墨田区では「すみだまつり・こどもまつり」に出店した長野県阿南町の販売業者が、食用になるキノコと間違えて毒性の強い「ニガクリタケ」を販売したと報じられています


業者でも食用のキノコと毒キノコを間違えてしまうのですから、キノコに限っては「販売されているものだから安心、安全」とは言えないようです
1993年には日本に留学していた中国人一家が、名古屋市内の東山植物園で採取したドクツルタケを食べ、こどもが死亡し夫婦が重体になるという事故がありました
市民団体が「東山植物園を管理する名古屋市が毒キノコを放置していた。責任を取れ」と名古屋市に補償を要求する騒ぎになったのだとか
しかし、植物園の中で勝手にキノコを採取し、食べた中国人一家にその責任はあると考えるべきであり、市の管理責任を問うのは無茶な話です
山林を所有している農家の土地に勝手に入り込み、毒キノコを食べて死亡したら、土地を所有している農家が管理責任を怠ったから悪いと損害賠償を請求するのでしょうか?
ちなみに国の保有する国有林に入り込み、山菜やキノコを採取するのは違法行為であり、逮捕される場合もあります。国有財産から発生する財物を窃取ことになるからです
山に生えているのだから採った者勝ちだ、などと思い込んで毒キノコを持ち帰り、中毒になって一家滅亡という事態にならないよう注意したいものです
図鑑を片手に観察し、写真に撮るくらいに留めておくのが無難ではないでしょうか?
キノコを見つけるとこどもたちは必ず、「食べられるの?」と訊きます
大人が「食べられるだろう」などと何の根拠もなしに発言すると、こどもたちはほとんどのキノコは食べられるものだと思い込んでしまう危険があります
有毒なキノコもあり、その見分けが困難だという事実を教え、勝手に判断して食べたりしないよう教える機会にしてもらいたいと思います


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柳沢 まきよし

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