「韓国では小3から英語が必修。日本も見習え」と言うが

ライブドアのニュースサイトを毎日チェックし、ブログで取り上げるニュースを探しているのですが、このニュースサイトは個人のブログもニュースと同列に取り上げているので紛らわしくて困ります
有名な人物のブログが既存のメディアのニュース並みか、それ以上の影響力を持つようになっているますから、ニュースとブログを別々に扱う必要はないとの見方もあるのでしょうが
しかし、中には随分と偏った見解を開陳しているブログもあり、その主張が一方的すぎてバランスを欠く場合もしばしばです
前置きが長くなりました
今日は松本徹三という人物の教育論を取り上げます
日本の教育は国際的な視点が不足している。若者はもっと海外へ出て視野を広げ、さまざまな人と意見交換すべきだと主張したいようです

「世界の中の日本」を考える若者達を育てたい

しかし、その中身にはいろいろと突っ込みどころがあります
特に3ページ目にある韓国の教育を見習え、との主張は大いに疑問です(日本の教育の方が特段優れていると主張するつもりはありませんが)


韓国で英語学習熱が高いのは、息子や娘をアメリカの大学へ留学させ、その留学には母親も帯同するという韓国独自のスタイルがあるためです。要するにこどもの海外留学にかこつけた移民の企てなのです
韓国で暮らしていても将来に希望が持てないのでアメリカへこどもを留学させ、母親もそれにくっついてアメリカへ行き、現地で職を見つけそのままアメリカに定住しようと思っているからこそ、こどもに英語を習わせるのに熱心なのです
そんな事情を松本徹三は知らないまま書いているのでしょう
それは国際化などではなく、国民が自らの国を見限って外国へ逃げ出す構図です
韓国人や中国人は自分の国嫌いであり、アメリカで成功したいという願望に焦がれているからこそ、留学であれ不法移民であれ海外に出ようとするのであり、それを国際化と呼ぶのは見当違いでしょう
結果として、数多くの韓国人女性がアメリカやカナダ、メキシコで売春に従事しており、中には40歳代の売春婦もいます。言葉がしゃべれず、就職するための技能もないため、売春に従事するしかないというのが現状です
松本徹三にすればこれも国際化なのでしょう
また、2007年にヴァージニア工科大学で銃を乱射し、32人を殺害したチョ・スンヒも一家でアメリカへ移住したケースです。スンヒの両親は渡米後も英語が話せないため、韓国系アメリカ人の経営するクリーニング店で働き、スンヒを育てました
「海外での成功」を夢見ながらも、そうした理想とはほど遠い、売春や低賃金労働という実態が現実には存在します
松本徹三は以下のように書いていますが、彼の言わんとする「世界」とはいったいどこの「世界」なのでしょうか?


日本人の最大の問題は、常に「日本」から発想し、そこから「海外」を見ることです。しかし、実は、「日本」は「世界」のコンポーネンツの一つに過ぎないのです。ですから、本来は、先ず「世界」をベースに発想し、その中で「日本」を見ることが必要です。


ベースとすべき「世界」とはどこに存在するのか、疑問です。CNNのニュースやニューヨーク・タイムズの紙面の中に「世界」があるのでしょうか?
そこにあるのは「アメリカ」の発想であり、「アメリカ」の価値観でしかありません
グローバル・スタンダードという呼称でアメリカの価値観や経済システムを押し付けようと試みた人たちがいて、猛烈な反発を浴びたのはつい最近の話です
「世界」などというものはどこにも存在せず、各国の価値観やシステムが混然と存在する現実があるだけなのでは、と自分は思います
また先日、「アジアのナンバーワン大学は香港大学」とする報道があってちょっとした騒ぎになりました。「東京大学より香港大学の方が上だ」とする報道に違和感を覚えた人が多かったためです
これは大学の教育内容・水準を比較した評価項目の中で、「英語で授業をしている大学」に高いポイントが与えられるためです
香港大学はすべての授業を英語で行っているため、東京大学より高く評価されただけであり、香港大学が傑出した研究実績を挙げているわけではありません
ですからこうした大学のランキングでは英米系の大学がずらりと上位を独占します
英語で授業=国際化、という誤った認識がそうさせるわけです
日本の大学は日本語による授業で十分に高度な知識を付与しており、研究実績を残しているのですが、日本語であるというだけで評価されないのは不当でしょう

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