訃報池部良 ドラマ「快刀乱麻」の話
俳優の池部良が亡くなったと報じられています
往年の青春スター(その当時の人気、活躍のほどを自分は知らないのですが)で、その後も映画やドラマで活躍した俳優です
今年は谷啓、小林桂樹、池内淳子とテレビでのおなじみの役者が相次いで亡くなっており、そして池部良も92歳で亡くなりました
中村草田男の俳句に「「降る雪や明治は遠くなりにけり」とあるのですが、訃報に接するたび昭和という時代が遠のいて行くのを感じます
さて、俳優池部良の演技で自分の記憶に残っているのはテレビドラマ「新十郎捕物帖・快刀乱麻」での勝海舟役です
といっても1973年のドラマであり、細部はもう覚えていません
Wikipediaの記事によれば、「新十郎捕物帖・快刀乱麻」は小説家坂口安吾の「安吾捕物帳帖を原作にした推理ドラマであり、当時はテレビ局でもVTRのテープを保存せずに重ね撮りをするのが当たり前だったため原盤は残っていないそうです
したがって再放送もなくビデオやDVDでの発売もない、幻のドラマになってしまいました
最終回の映像の一部がYoutubeにありました
大礼服で正装した池部良扮する勝海舟が登場しています
明治という世相をベースに勝海舟と探偵新十郎(若林豪)が推理比べをするドラマで、毎週ワクワクしながら見ていました
当時の脚本が残っているなら、再ドラマ化してもらいたいものです