ノーベル化学賞、鈴木北大名誉教授と根岸米大教授

今年のノーベル化学賞が米デラウェア大のリチャード・ヘック名誉教授、米パデュー大の根岸英一・特別教授、北海道大の鈴木章名誉教授の3人に贈られると決まりました


かつて日本政府は平成18年3月に閣議決定された第3期科学技術基本計画において、第2期科学技術基本計画に引き続き、「50年間にノーベル賞受賞者30人程度」という目標を掲げました


このときはメディアの中に、「何をバカなことを計画しとるんじゃい。そんなの無理に決まっているだろう」と批判したところもありました
現実には平成18年以降、6人の受賞者を輩出しています(米国籍の南部陽一郎も含む)
このペースなら50年間に50人くらいの受賞者が出そうな勢いです
ノーベル賞がすべてというわけではありませんが、全国の大学や企業で研究に取り組んでいる人々にとって励みになるのは確かです
最近、「アジアの大学ランキングで香港大学が東大を上回った」とするニュースがありましたが、これは単に香港大学が授業を英語で行っている点が高く評価されただけの話であり、顕著な研究実績を挙げたものではありません
英語で授業をやっているから高く評価されるのであれば、英米系の大学がランキングの上位を占めるのは当たり前です。大学の教育・研究の実績を反映したものとは言えないお粗末なランキングです
むしろ日本の大学が日本語で授業を行ない、ノーベル賞受賞者を輩出している事実の方が驚嘆すべきではないでしょうか?
日本には物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の候補者がまだまだいますので、この先も受賞者が出るはずです
一部のメディアは「日本はダメになった」とか、「日本はおしまいだ」などと書きまくっていますが、日本がダメだというなら世界160ヶ国はすべて終わっています

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