潔癖症をアピールするマリエ
潔癖症をテレビのバラエティ番組でアピールしていたモデルのマリエを批判する記事を、サイゾーウーマンが掲載しています
マリエが「踊る! さんま御殿!!」の2時間特番に出演し、、「キングオブ潔癖性」こと坂上忍の隣に陣取り、「水回りが汚いのは許せない」「髪の毛1本でも落ちていたらイヤ」と、自らの潔癖ぶりをアピールしたと、記事にあります
「潔癖症」という語句から誤解されるケースも多い、「不潔恐怖」という神経症について話をしたいと思います
「潔癖症」と聞けば、誰しも病的なまでに整理整頓された部屋を想像すると思います。ホコリもなく、家具はびしっと向きを揃え、生活臭の感じられない人工的な空間・・・
ただしこれは刷り込まれたイメージであり、すべての「不潔恐怖」という神経症者が病的なまでに整理整頓に執着し、きれい好きというわけではありません
「きれい好き」=「潔癖症」=「不潔恐怖」という図式は成り立たないと考えた方がよいと思います。つまり、「潔癖症」を自称する人は神経質ではあっても、神経症だとは限らないからです
乱雑で片付けのできていない部屋に住みながらも、他人のルーズな身だしなみが許せないと憤る人もいます。自分がボサボサの髪をして外出しても平気なのに、他人の肩にフケが浮いているのが許せない、という病的な反応はいかにもバランスが崩れており、神経症っぽいと言えます(断定すべきではありませんが)
男性の「不潔恐怖」が同性愛に対する恐怖に由来する例を前に取り上げました
ただし、すべての「不潔恐怖」を同性愛と結びつけて解釈するのは乱暴なやり方であり、個別のケースをよく吟味した上で判断しなければなりません
ですから書店にならんでいる粗悪な「精神分析」本を見て、Aという症状があるのはBという原因があるから、と機械的に解釈するのは間違いです
女性の「不潔恐怖」の場合も同様で、なぜそのような症状を抱えるに至ったのか、個別にその意味を読み解かなければなりません(解釈のモデルをそのまま当てはめても神経症は解決はしません)
ファッションモデルには摂食障害の人もおり、「行き過ぎた痩身願望の結果」とか、「ダイエットの失敗」とか誤解される場合もあります
これも「摂食障害」を「思春期独自の痩身願望によって引き起こされる症状」だとする誤ったイメージが流布しているためです
女性の「摂食障害」は必ずしも「痩身願望」という表面的な理由によって生じるものではなく、もっと心の内奥にある葛藤が原因だったりします
「不潔恐怖」にしろ、「摂食障害」にしろ、日常生活に支障をきたすような症状が現れた場合は、医療機関での受診を薦めます。素人判断で誤った対処をするのは危険です
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