有栖川宮を名乗った詐欺師
2003年10月、旧皇族の「有栖川宮(ありすがわのみや)」を名乗って結婚披露パーティを開催し、祝儀を騙し取った詐欺師の裁判についてメンズサイゾーに記事が載っていましたので取り上げます
パーティに招かれたタレントの石田純一が祝儀を騙し取られたとしてワイドショーでも話題になりましたので、記憶している方も多いと思います
逮捕されたのは有栖川識仁を詐称した当時41歳の男Kと、妻役の女S(44歳)にイベント企画会社の男A(42歳)の3人です
記事にあるように、イベント企画会社のAだけはさっさと己の罪を認めたため先に裁判が終わり、有罪判決(執行猶予付き)が出ました
しかし、主犯格である偽有栖川宮ことKと宮妃ことSはのらりくらりと裁判で応対し、詐欺事件にしては裁判が長引きました。2006年に懲役2年2月の判決が出て、控訴しなかったためそのまま刑が確定し、2人とも服役して既に出所しています
ところがこの2人は刑務所を出た後に「有栖川記念」なる政治団体を結成し、有栖川の名をまだ使っているようです
皇族の名を使ったり、華族の名を使う詐欺事件は昔から繰り返されてきました。前にもブログで書きましたが、精神病院に長期入院している患者さんの中にも、「自分は皇族である」と自称している人が珍しくありません
それほどまでに人は、「自分が高貴な家柄の生まれだったら」という妄想に魅入られてしまうようです
これは少女漫画や児童文学にもしばしば見られるパターンで、世界中に貴種流譚(高貴な家柄に生まれたこどもが悪人の手によって連れ去られ、悲惨な境遇に落ちるものの、さまざまな苦難を乗り越えて元の身分に帰りつく話)として類似した言い伝えが存在します
つまり、古くから人の欲望を刺激し、心の中にさまざまな物語を創り出すよう促す題材と言えるようです
これからもこうした皇族、華族などを詐称する人たちは出現するはずですから、警戒したいものです
そういえば、「実家は皇族関係者」と称して男性を騙し、金を奪っては殺害していた結婚詐欺師木嶋佳苗はどうなったのでしょうか?
裁判がいつになったら始まるのか、目処が立たないようです
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