大阪幼児餓死事件を考える6 今も父は娘を拒絶

大阪で風俗店勤務の母親が幼児2人をマンションに放置して餓死させた事件について、6度目の言及になります
メディアの報道によれば、下村早苗容疑者の父親は警察の要請を無視し、連絡を絶っているようです

虐待女の熱血父“身元引受”拒否「この期に及んでも家庭顧みず」

家族が事件を起こせば、誰かが警察との連絡役を務めなければなりません。本来は父親の役割だと思われるのですが、下村容疑者の父親はそうした自覚はないようです
下村容疑者の父親についてはこれまでにも、ラグビー三昧でまったく家庭を省みず娘たちを放ったらかしにしてきた人物と報じられてきました
そうした父親の身勝手な行動が下村容疑者の人格形成に大きな影響を与えた可能性については言うまでもないところです
具体的にどのような人物なのか、断片的な情報しかありませんので、あくまでも一般論として考えてみます
おそらくは彼の家庭も父親が家庭を顧みない人物であり、子育ても家庭のことも妻にまかせきりにして、家を空ける機会が多かったのではないかと推測されます
つまり家庭における父親の存在がきわめて希薄だったのでしょう
男の子は父親の姿を見て、父親の役割や大人の男性としての振る舞いを習得するのですが、父親が不在がちであればこれができません
父親の役割が理解出来ないまま成人になり、結婚し、娘が生まれたのかもしれません
当然、娘たちととどう関わればよいのか見当もつきませんし、その頃はもうラグビーに夢中だったのでしょう
あとはラグビー部の名監督として、熱血教師としての自分に酔っていただけと言えます
そんな人物が学校で、あるいは講演に招かれた席で「教育はいかにあるべきか」、「人を育てるにはどうすべきか」を得意気に語っていたのでしょうから虚しい限りです
下村早苗容疑者が幼い子ども2人を抱えて帰省もせず、実家を頼ろうとしなかったのには十分理由があります
帰省したところで一家団欒などありませんし、父親がまったく相談相手にならないのですから最初から当てにしなかったのでしょう(それでも子どもが熱を出したときに実家へ電話していますが、父親は「忙しいから」と拒絶しています)
娘と関わろうとしなかった人物が孫と関わろうとするはずはありません
いま下村早苗容疑者の父親は幼い2人の子どもの死について、何を思っているのでしょうか?
訊ねたところでまともな返事は得られそうにないのかもしれません

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